食に関する本のブログ

朝だけ断食で9割の不調が消える!(鶴見隆史氏)要約

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今回は、「朝だけ断食で9割の不調が消える!」

著者 鶴見 隆史(つるみ たかし)氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約7分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「朝だけ断食で9割の不調が消える!」 著者 鶴見隆史氏

普段、あなたは朝食に何を食べますか?ご飯を食べる人もいれば、パンを食べるという人もいるでしょう。でも実は、「朝食を食べる」ということ自体があなたの体調不良の原因になっているのかもしれません。本書では「1日3食を食べないといけない」という、しらず知らずのうちに刷り込まれた常識を覆し、医学的に正しい提案をしてくれる良書です。

本書の要点は、以下の3つです。
(1)「朝食は体にいい」というのは思い込みである
(2)「朝だけ断食」が体にいい理由
(3)多くの人がやってしまいがちな悪習慣

「朝食は体にいい」というのは思い込みである

「朝食を抜いている」
この言葉にあなたはどんなイメージを持ちますか?
健康に気をつけているほど、朝からしっかりと食事をとることが健康につながると信じて疑っていないと思います。
しかし、これは大きな間違いなのです。
私たちが普段朝食をとっている時間帯は、胃や腸と言った消化器官はまだ目覚めておらず、体の活動に関わる酵素もおやすみモードの状態です。そのため、朝食を摂ると健康を維持するために大変重要な酵素が十分に働かないので、消化不良を起こしてしまいます。つまり、朝食を摂るのは、朝起きてすぐマラソンをするのと同じなのです。

では一体なぜ私たちは「朝食は体にいい」としらないうちに思い込まされていたのでしょうか?
実は、日本人が1日3食が当たり前になったのは、ここ約300年前ごろからなのです。長い人類の歴史から見れば、これはごく最近のことと考えられます。それまでは昼と夜の1日2食が一般的でした。さらに、明治から戦後間もない頃までの朝食というのは、現代と比べると粗末なものでした。

「健康のために朝食をしっかり摂らないといけない」と言われ始めたのは、昭和40年の頃でした。その頃に一般的になったのが、現在主流になっている栄養学です。この栄養学は、あれも必要これも必要と足し算方式で栄養を取ることを推奨します。しかしながら、現在の栄養学が主流になり始めた頃から、日本人の病気が増えているのです。日本人は総じて現代の栄養学の「とにかくいろいろなものを食べなくてはいけない」という盲信に囚われすぎているのです。

「朝だけ断食」が体にいい理由

朝だけ断食するのが、なぜ健康に良いのか。その鍵となるのが「酵素」です。酵素とは人間の生命活動に欠かせない物質です。専門的な内容にはなってしまいますが、人間を含めたあらゆる生物の体内で起こる全ての化学反応は、酵素なしには行うことが出来ません。エネルギーを作り出したり、細胞を入れ替えたり、組織の修復や有害な毒素の排泄も、酵素の力があってこそです。つまり、酵素なしでは私たちは何もできず、その存在なしでは生きていくことが出来ません。

そしてこの酵素には2種類の酵素が存在します。まず1つ目は消化酵素で、これは食物を消化し、体内に必要な栄養素を吸収するために欠かせない酵素です。もう一方は代謝酵素で、生きていく上で大切なありとあらゆる生命活動にこの酵素が関わっています。この二つの酵素を合わせて潜在酵素と呼ばれますが、この二つの酵素は全くの別物というわけではなく、必要に応じて消化酵素と代謝酵素に振り分けられ、体の中で様々な役割をこなしています。そして何より重要なのがそのバランスです。一方が多くなればもう一方が少なくなりますが、ポイントは「消化酵素の占める割合が小さいこと健康な状態」ということです。

そして、それを活かした酵素医療こそが「断食」なのです。もし朝食を抜けば、体も消化する必要がありません。すると潜在酵素のうち、消化酵素として使われるものがゼロなのですから、全ての消化酵素が代謝酵素として働くことになるのです。先ほど述べたように、代謝酵素はありとあらゆる生命活動の元となり、健康を維持しているものです。朝ごはんを抜けば、その分代謝酵素の量が増えるのですから、それだけで健康になれるのです。

断食することは健康につながることはわかりましたが、ではなぜ、断食するのは「夕食」よりも「朝食」の方がいいのでしょうか?これは、要点1でも述べましたが、人間の生態リズムが大きく関わっています。朝は腸や胃が完全に目覚めきっていない状態ですので、朝食をとると消化不良を引き起こしてしまいます。健康になるためには、1日2食を基本とし、朝は水分だけで十分なのです。

多くの人がやってしまいがちな悪習慣

酵素が重要な役割を果たしていることはわかりました。しかしながら、多くの人がやってしまっている、酵素を壊してしてしまう飲み物があります。それがお酒です。アルコールは体内に入るとすぐに代謝・分解をはじめ、アセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドはアルコールそのものより10倍以上毒性が強いと言われていて、二日酔いの原因や活性酸素を多く発生させる原因となり、これが酵素を無駄遣いさせているのです。
他にも本書では悪習慣の例として、生の種を食べることや、朝の目覚ましコーヒーなどが挙げられています。

まとめ

本要約では朝食をとる危険性、朝だけ断食の大切さ、そして酵素の働きについて解説していきました。本書では、他にも要約で紹介しきれなかった善玉菌や悪玉菌の話や、酵素食レシピが掲載されています。ですが、本書を一貫して言われている主張は「朝食を抜いて朝は水だけ、1日2食」というシンプルな健康法です。この簡単な健康法を、皆さんも明日から実践してみてはいかがでしょうか?

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