食に関する本のブログ

1日3食をやめなさい(内海聡氏)要約

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今回は「1日3食をやめなさい」

著者 内海聡氏の本の要約です。要約をさっと動画で見たい方はこちら、約11分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「1日3食をやめなさい」 著者 内海 聡氏

「健康」とは一体どういう状態で、どうやってつくられるのでしょうか?
健康は、医者や医学によってつくられたり、与えられたりなどするものではありません。
皆さんが日々食べているものによって、健康は大きく左右されます。この点に関して、海外では既製食品離れや欧米食の見直し、西洋医学からの脱却が急速に進んでいます。一方で、日本は先進国であるはずなのに、まるで意味もないような試行錯誤を繰り返しているのが問題です。食を改め、食べすぎを防ぎ、医者にかからないことは、健康維持だけでなく、ひいては地球の汚染をかなり防ぐことにもつながります。
本書では、「粗食」や「断食」の考え方にもスポットを当てて、本当に身体にとっていい食事とは何か?科学的な根拠をもとに説いていきます。

本書の要点

  1. 一日三食は必須じゃない!食べ過ぎなければ、健康で長生きできる
  2. 長寿遺伝子は「食べないこと」で刺激される
  3. 「食べるべき」より「食べない方がいい」ものを知っておく
  4. 体の毒抜きで、体内も見た目もキレイに保つ
  5. 日本人の体に最適な食事の条件は、①季節もの、②風土もの、③丸ごと食す、の3つ

一日三食は必須じゃない!食べ過ぎなければ、健康で長生きできる

「一日三食だと食べ過ぎ」問題をご存知でしょうか?
現代日本人の食事においては、日本医師会推奨の一日当たりの総カロリーを優にオーバーしています。そのうえ、必要な栄養素が足りておらず、重大な栄養失調にかかっていることが大きな問題となっているのです(隠れ栄養失調)。逆に、食べ過ぎないことで、老化のほか、糖尿病や脳卒中・脂質異常症・高血圧・肥満といった生活習慣病、花粉症などのアレルギー、がんなどの疾患を防げるようになります。つまり、「一日三食をやめる」ことで、健康で長生きできるということなのです。

では、なぜ食べ過ぎると様々な病気が引き起こされるのでしょうか?それは、摂取量の問題と、ある特定のものを取りすぎることが原因になります。過剰に摂取すると、胃腸や肝臓をはじめ大半の内臓が働きっぱなしです。すると、内臓はどんどん疲れてしまって、消耗・老化していきます。このときに悪さをするのが「活性酸素」というものです。通常、活性酸素は整体維持や感染防御などの役割を担っていますが、食べ過ぎによっても産生されることがわかっています。この活性酸素の除去が追い付かなくなり、細胞にダメージが蓄積した結果、様々な病気にかかりやすくなるのです。
我々の体は、飢餓状態を前提にできています。一回食べるごとに筋肉や脂肪にエネルギーを蓄えますが、過剰量になってしまえば、それはただの“不要物”と化してしまいます。特に、欧米化食や食品添加物、薬などの化学物質も肥満やがんのリスクを高めることが知られています。健康長寿を目指すためには、脂質、糖質、タンパク質をバランスよく(おすすめの比率は1:1:1)摂取することが大切です。また、カロリーオーバーを防ぐために、腹8分目で食事を終えたり、一日一食の日をつくってみることも重要です。

長寿遺伝子は「食べないこと」で刺激される

カロリー制限されたサルの方が長生きしたという研究結果があります。これは、長寿遺伝子が刺激されただけでなく、歳を取っても肌にハリ・ツヤがあり、また性機能も衰えにくかったことが報告されています。つまり、小食になると、体外から入ってくる毒が減り、体の負担を軽減することで健康な状態に近づけるのです。
小食生活の第一歩として、たとえば、朝食を2週間抜いてみましょう。朝食は、動かずにエネルギーを摂取する状況を生み出すため、胃腸に負担がかかっています。また、腸内細菌の活性にも配慮しなければなりません。脳が「食べたい」とシグナルを出しても、腸は決して必要以上に欲しがらない生理機構を持っているためです。

どうしても食べたい欲求に負けそうになるときには、一回の食事を充実させることに重きを置いてみてはいかがでしょうか?食べる回数や量を減らす代わりに、一日一度の食事には、お金や時間をかけるのです。質の高い食事であれば、満足度も上がるので、小食になってもストレスなく健康をつくることができると思います。

「食べるべき」より「食べない方がいい」ものを知っておく

ここでは、体に入れてはいけない「毒=不自然なもの」の数々についてお話します。
ファーストフードには、大量の防腐剤などが添加されており、糖尿病や肥満を生じやすくします。食品添加物(アミノ酸等、人工甘味料など)は体内で化学反応を起こし、発がんリスクを高めます。薬も必ずしもいいとは言えません。正常な状態は個人の体調などによって異なるため、時と場合によっては毒となり得るからです。そして、日本の野菜は、農薬や化学肥料などの有害物質が含まれているため、おすすめできません。牛乳は、そこに含まれるリンが体内のカルシウムと結合し排泄されるため、骨が弱くなると言われています。他にも、調味料や酸化した油も摂取を控えた方がいいでしょう。

体の毒抜きで、体内も見た目もキレイに保つ

食事の量や栄養バランス、食べてはいけないものについてお伝えしてきました。それはすべて「毒」の発生を防ぐために非常に重要だからです。現代の毒は、体内の脂肪組織に蓄積しやすいため、「脂溶性毒」とも呼ばれます。脂溶性毒が恐ろしいのは、脳までもがもろに影響を受けてしまうからです。脂肪にたまった毒を解毒するためには、毒を体外に排出しなければなりません。
そこでおすすめの方法は、時間をかけて、じんわり汗をかくことです。サウナや銭湯、岩盤浴を試してみて、汗と一緒に毒を排出するのもいいですね。あとは、体の負担をリセットするために、思い切って断食するのも有効な手段です。

もし食事で気を付けるのであれば、解毒作用のある食材を積極的に取り入れましょう。たとえば、玄米、梅干し、たくあん、納豆、根菜類、ねぎ、海藻などです。さらに、食物繊維をたっぷりとって便秘を解消させ、腸の環境を整えることも重要です。便秘気味の人は、適度な運動、歩く、自転車に乗る、階段を使うなど、下腹部のインナーマッスルを鍛えるようにしましょう
最後に、経皮毒についても注意が必要です。水道水だけでなく、生理用品や化粧品などにも含まれる様々な化学物質による皮膚へのダメージも問題となっています。経皮毒も現代特有の毒なので、上記の方法を活用してどんどん解毒していきましょう。

日本人の体に最適な食事の条件は、①季節もの、②風土もの、③丸ごと食す、の3つ

日本人が健康になるための一番の基本は、「玄米ご飯とからい味噌汁」と言ってもいいでしょう。この「雑食」を基本として、季節ものを取り入れ、日本の風土に合った食べ物を丸ごと食べることをおすすめします。
「季節ものを取れ入れる」というのは、たとえば、夏野菜には体を冷やす作用、冬野菜には温める作用があります。次に、「風土に合ったものを食べる」というのは、身土不二という考え方にもとづくものです。日本人であれば、和野菜をキーワードに献立を考えるといいでしょう。そして、「食べ物を丸ごと食べる」というのは、一物全体、ホールフードとも呼ばれる考え方です。たとえば、玄米などは最たるもので、外皮の部分にこそビタミンやミネラルといった栄養が豊富に含まれています。 その他には、日本人の先祖代々の知恵とも言える「発酵食品」もおすすめです。
最後に、日本人が健康でいるためには、結局「食べすぎを防ぐ」ことと「栄養がバランスよく取れるもの」を摂取することが大切です。長い目で見て、本当に体にいいものは何なのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

以上のように、本要約では健康長寿でいるために「食べ過ぎない」ことの重要性を科学的な視点も交えて解説してきました。健康をつくるためには、食べる食事内容を気遣うよりも先に、食べる量を減らしましょう。そして、胃腸や肝臓などの負担を減らし、毒の産生を防ぐことが大きなポイントです
本書では、要約で扱えなかった「食べてはいけない」食事や、日々の解毒方法なども詳しく記載されています。健康の本質に少しでも興味を持った方は、是非一度、本書を手にとって読んでみてください。

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