腸に関する本のブログ

『100歳まで自分の歯を残す4つの方法』(齋藤博氏 )要約

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今回は「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」
著者「齋藤 博」氏の本の要約です。

「健康意識を高めて自分の資本である身体を大事にしたい」

これは、誰もが考えていることです。
実際に私達は日々入浴や睡眠、食事により身体を衛生的に健康に保つ努力をしています。

「歯みがき」もその一環と言えるでしょう。

しかしながら正しい「歯」の知識を持ち、日常生活で「歯を残す」為に行動できている人はあまりいません。

今回要約する本「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」では、自分の大事な歯を長生きさせる方法について、詳しく解説しています。

実際開業医として活躍されている著者の斎藤博さんから正しい知識を学び、いつまでも自分の歯で食事が楽しめるようになりましょう!

本書の要点は次の4つです。

①歯の接触時間を極力減らす
②砂糖をできるだけ控える食生活をする
③1日1回正しい歯磨きをする
④3ヶ月に1回、歯周病管理のために歯科医院へ通う

1.歯の接触時間を極力減らす

突然ですが皆さんは「TCH」という言葉はご存じでしょうか?
正確には上下歯列接触癖と言い無意識のうちに上下の歯をつける癖を意味します。

通常、会話、嚥下、咀嚼を除き口が閉じている時も上下の歯が触れることはありません。
ところが会話や食事以外でも上下の歯が接触している人は本人の自覚以上に多いのです。

皆さんも自分でやってみると分かり易いのですが歯をくっつけようとすると口の筋肉も動きます。

この状態が長く続くとやがて筋肉は疲労し顎関節も押さえつけられます。
これが「無自覚に」顎関節症を引き起こす要因になっているのです。

従来、顎関節症は「嚙み合わせの問題」とされていました。そして、今でもそのように思われている方もいるでしょう。しかし、実際には、かみ合わせや歯列が綺麗であるにも関わらず顎関節症になっている方は多いのです。

そして、顎関節症の患者さんにTCHを意識したトレーニングを行ったところ、顎関節症だけでなく肩こり、嚙み合わせの違和感まで改善がみられたのです。

ここでは時間や場所を問わずに出来るTCHの予防の仕方を簡単に説明します。
皆さんも是非ここで覚えて日常で意識してみるようにして下さい。

ステップ①まず口を閉じた状態で数秒間上下の歯を接触させます。
ステップ②数秒間この状態をキープし歯を離します、頬の筋肉が使われていることが実感できる筈です
ステップ③次に目に見える場所に「力を抜く」「歯を離している?」と書かれた紙を貼ります
ステップ④それを見るたび脱力し、歯を離すようにします。

たったこれだけでTCHを予防・克服できるようになるのです。
是非皆さんもお試しください!

2.砂糖をできるだけ控える食生活をする

私たちの身の回りには砂糖を使った嗜好品が溢れていますが「砂糖」は歯の健康を維持するにあたり最大の敵と言えます

私たちの口の中には砂糖のみを食料とするミュータンス菌というばい菌が潜んでいます。そして、このミュータンス菌によりプラーク(歯垢)が作られるのです。このプラークは虫歯や歯周病の原因となります

したがって、虫歯にならないようにする為にも、間食を含め砂糖を摂らないようにすることが大事なのです。

とはいえいきなり砂糖を断つにはとても勇気がいります。
まずは水分補給に砂糖入り飲料を摂らないようにする、家庭で作る料理について家族と話し合い砂糖の使用を最小限に抑える工夫をするなどといった身近で生活に取り入れやすい事から始めましょう。

最初は味気なく感じるかもしれませんがしばらく続けていくと砂糖の味で隠されていた食べ物本来の味が分かるようになり、これまでどれ程砂糖を摂ってきたかが分かりようになります。ここまでくると砂糖断ちの「成功」と言えるでしょう、今まで食べてきた食品は甘すぎて食べられなくなります

しかし中には甘いものが大好きで一切甘いものを摂らない生活なんて耐えられないという人もいるはずです。そんな方にお勧めしたいのは「甘いものを摂ったらすぐにうがいをするようにする」事です。口内に残る砂糖を減らすだけでプラークは作られにくくなり結果として虫歯予防に繋がります。

3.1日1回正しい歯磨きをする

歯みがきの医学的目的はプラーク(歯垢)を落とすことにあります。

このプラークは実害をもたらすまで24~48時間かかると言われている為理論上は1日1回の歯みがきで除去出来れば良いのです。

実際、正しい歯磨きが出来ていなければ1日何回歯を磨いても意味がありませんし、結果として歯肉や歯そのものを痛める原因となります。

ではプラークを確実に落とし要以上に歯や歯肉を痛めない正しい歯みがきはどのようにすれば良いのでしょうか?

プラークが溜まりやすい場所は大きく3つあります。

1.歯と歯肉の境目
2.かむ面の溝
3.歯と歯の間

1は歯肉が凹んでいる箇所のため磨きにくいのです。
こういった箇所は歯ブラシを少し傾け、歯周ポケットの中まで磨けるようにします。

2は歯の溝に歯ブラシを差し込むようにします。
そのまま小刻みに前後に10回動かすようにします、大きく動かすと溝を素通りしてしまい汚れが落とせません。

3は1が正しく実践できていればある程度汚れを除去することができます。
歯科医院で磨き残しを指摘された場合歯ブラシを直角に当て小刻みに磨くようにします。

この方法であれば歯と歯の間に毛が入る感覚が分かります、あとはその状態のまま軽く振動させれば良いのです

4.3ヶ月に1回、歯周病管理のために歯科医院へ通う

これまで説明してきた3つのポイントは、全て自分の家で完結する「セルフケア」でした。しかし、これらセルフケアのみで口腔内の健康管理が可能なのは、1本も抜歯されておらず、全ての歯の歯周ポケットが2mm以内に維持されている人のみです。

多くの人は死ぬまで自分の歯を残そうと思った場合セルフケアのみでは不十分です。
素人に歯周病や虫歯の早期発見は難しいので信頼できる歯科医院で定期的にケアを受けなくてはなりません。

プロフェッショナルのケアを受ける最大の目的は「セルフケアでは手入れ難しい歯周ポケットの管理」です。もしセルフケアだけで歯の健康を維持しようとすると、時間の経過とともに、歯周ポケット内にプラークができてしまって、歯周病の原因菌の数が増えます。そして、歯周病の原因菌の数が増えると、歯周ポケット内の粘膜に潰瘍ができ、歯周ポケットがより深くなって、歯周病が進行してしまうのです。

大事なことは、歯周病を引き起こす起炎菌(きえんきん)の数をコントロールし、長く保つことです。歯周ポケット内の起炎菌は完全に除去することはできません。時間の経過とともに菌数は増えていきますので、定期的に歯科に来院し、問題が起きる前に歯周ポケット内のプラーク除去と洗浄で菌を定期的に減らします。これを繰り返すことで、歯周病の進行を食い止めるのです。

歯周ポケットの清掃をしてもらう頻度は、3ヶ月に1度が理想です。著者によると、3ヶ月に1度の来院で、歯周病の進行を食い止め、口腔内環境を大きく改善することができます。ぜひみなさんも、3ヶ月に1度は歯のプロフェッショナルケアを受けるようにしましょう!

まとめ

今回は齋藤博著「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」を解説しました。
思った以上に簡単で、「これなら自分にもできそう!」と思った方も多いのではないでしょうか。

それでは最後に復習です。
100歳まで自分の歯を残し、いつまでも若々しい歯を保つためには、次の4つの習慣を継続することが大切です。

①歯の接触時間を極力減らす
②砂糖をできるだけ控える食生活をする
③1日1回正しい歯磨きをする
④3ヶ月に1回、歯周病管理のために歯科医院へ通う

みなさんもぜひこれらの習慣を実践して、いつまでも健康な歯を保ち続けましょう!

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