健康に関する本のブログ

ボケない道(白澤卓二)要約

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皆さんは、どのように長生きしたいと思いますか。コロナで働き方が変化して、仕事やプライベートの過ごし方を改めて考える時間をもつ方が増えています。健康的に長生きするためには、ボケないことは重要ですよね。一般的には、アンチエイジング、つまり老けない生き方ができている人は、寿命が長いだけでなく、ボケにくいことが分かっています。体も脳も若々しい状態のまま、100歳まで生きることも夢ではありません。ボケない道を実践する人は、日々の食べ方、考え方、暮らし方の積み重ねが違います。本書は、毎日忙しい生活を送っているサラリーマンが、こうしたボケない道に取り組むための教科書になります。

本書の要点
1.オフィスでも実践できるアンチエイジング術
2.アフター5にできる老けない習慣
3.自宅でもできるボケない生活

解説
1.オフィスでも実践できるアンチエイジング術
ここでは、オフィスで特に気を付けておくべきポイントを簡単にご紹介します。
・椅子に座り続ける生活は寿命を縮める
・満足度の低い仕事をしている人は短命になりやすい
・朝食抜きのサラリーマンは太りやすい
・ランチの早食いはメタボドミノを招く
・がっつり白ご飯のランチは危険

そして、脳のアンチエイジングには、以下の点も重要になります。
・一口で30回噛む
・食後の歯磨きが寿命を延ばす
・糖質オフダイエットで早起きの体質になれる

歯垢は動脈硬化に関与しますし、歯が失われると咀嚼力が低下して、脳の認知機能も落ちることが知られています。咀嚼力については、ヒトの場合、咀嚼を始めてから満腹中枢が刺激されるまで20分程度かかると言われています。一口30回の咀嚼で30分かけて食べれば、満腹中枢が刺激されて、脳のアンチエイジングが実践できるのです。そして、糖質の量をコントロールしておけば、日中の仕事で急激な眠気に襲われたり、土日の朝にグダグダしてしまったりするリスクを低減できるようになります。

また、ダイエット中の方は、①主食(ご飯、パン、麺類など)、②小麦粉(お好み焼き、餃子など)、③砂糖漬け(煮物、すき焼きなど)、④炭水化物が多い食材(イモ類、とうもろこし、かぼちゃなど)、⑤菓子類・清涼飲料水・アルコールといったジャンルのものは控えるようにしましょう。

2.アフター5にできる老けない習慣
まず、夕食の食べ方についてお話します。マウスを使った実験では、脂肪代謝のリズムを見てみると、22時頃から急増して、夜中2~4時頃にピークを迎えることが明らかになりました。それが、明け方の6時頃になると減り始め、14時頃には最も低くなります。つまり、夕食はなるべく早い時間に食べた方がいいと言えます
また、一日たった15分の運動も効果的です。近年では、ランニングやヨガ、筋トレがブームとなっており、都心部や田舎までジムが盛んになっていますね。忙しいサラリーマンにとっては、運動を「継続する」ことにハードルがあるかと思います。三日坊主を避けるためには、ご自身に負担の少ないペースの運動を取り入れることが大切です。年齢を重ねると代謝が落ちる為、運動時間が長ければ長いほど、健康増進につながりやすいです。ただ、定期的に長時間とれない場合は、一日15分程度、例えば、通勤手段で徒歩を多めにしたり、休日のランチは歩いていけるところを選んだりするのもいいでしょう。目標を高くして三日坊主で終わってしまうよりも、毎日持続する方が長寿には重要なのです。


その他にも、「一人で笑うよりもみんなで」というのも興味深いです。笑う行為では、脳内麻薬物質である「β-エンドルフィン」が放出され、快楽を感じられる仕組みがあります。ある実験では、一人でコメディを見た群よりも、4人のグループでコメディを視聴した群の方が、幸福ホルモンが多く放出されることが判明しています。笑いの環境には、友達など周囲の環境も大切にしましょう。また、笑いにはストレスや痛みを軽くして、免疫力を高める効果もあります。したがって、「若い女性と付き合うと元気になる」という説も、あながち間違いではないのかもしれませんね。

3.自宅でもできるボケない生活
最後に、アルツハイマー病とボケについてお話します。アルツハイマー病の発症要因は、①喫煙、②低身体活動、③低教育水準、④中年期高血圧、⑤糖尿病、⑥中年期肥満、⑦うつの7つです。特に、糖尿病に関しては、脳の糖化がアルツハイマー病につながるため、糖質をコントロールすることは身体と脳の健康に欠かせません。
さて、ボケないためには、よく料理をするのもおすすめです。メニューを考えたり、調理するときに脳が活性化され、健康長寿に効果的だと言われています。


また、外見が若々しい人は介護リスクが低く、ボケにくいと報告があります。宝塚出身者や女優を見てみると分かりやすいですね。自分の生きがいや趣味をもったり、何かと楽しめることを実践することで、ボケない道を歩むことにつながります。
そして、愛情ホルモンは脳も夫婦仲も活性化するというお話をご紹介します。近年では、妻や恋人、親友や友達がいなかったり、職場や学校、家庭内で孤立していたりと、孤独にさいなまれている人が増えています。特に、男性は女性よりもオキシトシンの分泌量が少なく、弱みをさらけ出せない傾向が強いため、孤独に陥りやすいとも言われています。こうした状況を打開するためには、「手当て」が有効な手段です。これは、手や足、背中にやさしくタッチで触れると、皮膚の接触受容体に信号が送られて、脳の下垂体からオキシトシンが分泌されます。このオキシトシンは、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれる物質で、男性の勃起や女性のオーガズムなどの生理的反応、母親が赤ちゃんの母乳を通して伝える愛情行動などを制御しています。したがって、誰かに身体をさすってもらったり、軽く触れるだけでも、幸せホルモンが分泌されて、精神的に安定するのです。パートナーとの喧嘩を鎮めるのにも効果的ですよ。

まとめ
今回は、身近な生活習慣で留意すべき「ボケない道のための実践術」をお伝えしてきました。本書には、ここで取り上げ切れなかったポイントがたくさん掲載されていますので、ぜひ一度読んでみてください。男女の脳の違いや、ちょっとした生活改善術を実践して、より若々しく健康的な人生を歩んでいきましょう。

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