料理研究家-関口絢子の体にいいレシピ

【不老長寿】ごまのちから、ごまの摂り方

ごま 料理研究家-関口絢子の体にいいレシピ

今回は、不老長寿の薬とまで言われたごまがテーマで、老化予防といえば高糖化とか抗酸化ってありますよね。今回は、その抗酸化について詳しくお話をしたいと思います。
そして、ごまの素晴らしい栄養についても詳しくお話をしていきます。
それから、その素晴らしい栄養を、効果的に摂る方法、そして最後にごまを、毎日手軽に摂るためのとっておきのごまのソースをご紹介したいと思います。

コレステロールが気になる方、肝機能や解毒力を高めたい方、毎日アンチエイジングをしっかり取り組んでいきたいと考えている方必見です。

ごまの歴史

ごまというのは、6000年前アフリカのサバンナで栽培されていたそうなんですね。
古代エジプトではごまから油をとって燃料にしたり、ミイラを作る時の防腐剤にしたり、薬として珍重されてきたそうです。
ごまは、クレオパトラの美と健康のためにも使われてきたと言われていて、クレオパトラは、ごま油を全身に美容オイルとして塗っていたそうなんですよ。
もちろん、ビタミンEがあるなんて言うのは、当然その当時は知られていなかったと思うんですけれども、その当時から不老長寿の薬とされてきて、金と同じくらいのとっても高価なものだったそうなんです。太古の昔から女性の美と健康を支える食材として知られていたものなんですね。
もちろん男性にとっても素晴らしいんですけれどもね。今回は、そんな素晴らしい魅力たっぷりのごまについて詳しく解説していきます。

ごまの栄養

ごまの栄養についてお話しします。
ごまというのはこんなちっちゃい、2mmぐらいの種子ですよね。
ごまというのは殻に覆われているのでそのまま食べても通過してしまって、一切栄養の吸収ができないんです。なので、必ずすり潰して摂ることが大切なんです。
ごまには、豊富なアミノ酸とタンパク質ですね。そしてビタミンB1,B2,B6、そしてビタミンE、抗酸化ミネラルのセレンがとても多いですね。
それから、カルシウムが豊富です。カルシウムは、ひじきと匹敵するぐらい、豊富なカルシウムを含んでいます。そして鉄分が非常に多いんですけれども、それは、鶏のレバーと同じぐらいの量を含んでいるそうです。いろんな栄養を豊富に含んでいるごまなんですけれども、その中でもごまにしか含まれていない栄養素があります。それが、ゴマリグナンというものなんですね。

ゴマグリナンとは

そのゴマリグナンというのは、ごま全体の中のたった1%しか含んでいない貴重な成分なんです。
ところがたった1%なのに、強力な抗酸化物質ということなので、ごま油って言うのは、このゴマリグナンのおかげで酸化しにくい油なんです。ゴマリグナンが、とにかくすごい抗酸化ということなので今回は、そのゴマリグナンについて詳しく解説をしたいと思います。


ゴマリグナンの働きなんですけれども、まずは非常に高い抗酸化です。
ミイラの防腐剤として使われるぐらいなので、その抗酸化力っていうのも想像がつきますよね。あともう一つ、肝機能を向上させるという大きな働きがあります。
なので、アルコールの分解をしっかりとサポートをして、二日酔いなんかも、防いでくれるそうなんです。肝臓が強くなるということで解毒力も高まります
そして血圧の上昇を抑えて血管の活性を高めてくれる効果があります。
老化防止、皮膚や体内のダメージをケアし、ビタミンEの消耗を減らしてくれる働きがあります。
植物性エストロゲンと言われていて、更年期障害とか女性特有のホルモンバランスを整える効果があるんですね。

ごまが素晴らしい抗酸化食品ということなんですけれども、今回の抗酸化について詳しく解説をしたいと思います。

抗酸化とは

私たちが毎日普通に呼吸をしているだけで数パーセントの活性酸素というのは生まれるんですね。
どんなに気をつけていても誰もが、普通に起こりうることなんです。
活性酸素ってなんか悪いイメージがありますけれども、様々なメリットがあるんですね。
細胞伝達物質として排卵とか受精にも関係しているんですね。
それから細胞の分化、アポトーシスって古くなった細胞の生命を自ら終わりにさせるっていう機能がアポトーシスと言うんですけれども、そこにも活性酸素が関係しています。


白血球から出る活性酸素というのは、免疫機能を調節していたり、感染予防にも関わっています。
とにかくそのようないろいろな生理活性物質でもあるんですね。
私達の体ではすでに一定の活性酸素量に調節するような抗酸化防御機能というのが働いているんですけれども、体内に活性酸素が過剰に発生することでこのバランスが崩れてしまうんですね。
でそれによって性酸素が体内にたくさんある状態になったことを酸化ストレスといいます。紫外線や放射線、タバコや大気汚染そして食事やストレス、過度な運動など、いろいろな要因によって活性酸素というのは増えてくるんですね。


この活性酸素の防御機能というのは、だんだんに年齢とともに衰えてきます
デメリットとして細胞を傷つけて傷ついた細胞が、がん化したりとか、動脈硬化の原因になって循環器系の病気になるとか生活習慣病になるとかこういった弊害が出てくるわけですね。
そのために、私たちは常に自分の体で抗酸化というのをしていかないとならないんですよ。
自分の体の中で作り出される抗酸化酵素というのがあります。
SODとか、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼって言ったような、そういう抗酸化酵素の働きでコントロールも、できるんですけれども、40歳前後ぐらいから、酵素の産生がだんだん減ってくるわけですね。
それとともに老化現象というのが現れやすくなるんですよ。


後は、外因性のものとしては、抗酸化ビタミン、ビタミンA、C、Eと言われるものですね、それから抗酸化ミネラル、ポリフェノールやコエンザイムQ10とか、いろいろな抗酸化物質があるんですけれども、そういったものを常日頃、しっかり摂ってあげることで活性酸素を除去して老化を予防していくということが可能になります。

ごまの効果的な摂り方

ごまの効果的な摂り方です。まず、ごまって、種類が3種類ざっくりございます。
白ごま黒ごま、そして金ごまなんですね。
白ごまが一番ノーマルな一般的なごまなんですけれども、黒ごまというのは風味が若干強めで、この黒い色ですね、周りの黒い色はアントシアニンという抗酸化物質です。
そして金ごまもちょっと味が濃い目のごまになります。
これでは、多少の違いはありますけれども、ゴマリグナンがあれば、結局どれでも同じような感じなので、絶対黒じゃなきゃとか白じゃなきゃっていうことではございません。


そして、ゴマリグナンなんですけれども、セサミンとセサモリン、セサモールという3種類のものを含んでいます。
それらをまとめてゴマリグナンという総称になっているんですね。
セサミンと言うとサプリで、皆さんよく聞いたことがあるかなと思うんですけれども、このセサミンが主な働きがあるんですね。
このセサモリンというものは、炒って加熱をすることで抗酸化力が高まってセサモールというものに変わるんですよ。
なので、ごまというのは、そのままよりは炒ってそれから擦って使うのが、効果的です。焙煎のごま油にも、このセサモールが多く含まれています。
あと練ごまも、殻が潰れていて栄養が吸収しやすいということなので効果的です
。1日に摂る量としては、大さじ1杯程度のごまが推奨量になります。
この大さじ1杯のごまで、牛乳100ml 分でカルシウムが含まれるそうなんです。
1日に摂らなければいけないカルシウム量の20%が摂れるということなので、かなり効果的ですよね。
擦ったままというのは、だんだん空気に触れると酸化してしまうので冷凍保存が理想的です。練りごまの場合は、普通のこのごまの約半量で同じような効果がありますので、少量でも効率よく、摂ることができます。
あと、セサミンというのは1日で排出してしまうので体の中に蓄積しておくことができないんですね。
なので、できれば毎日少しずつ摂るのが理想です。

毎日手軽にごまを摂るための作り置きレシピ 万能ごまソース

材料 :ごま60g、醤油大さじ1、味噌大さじ2、甜菜糖大さじ1/2、酢大さじ2、ごま油大さじ1、 おろし生姜とにんにく各大さじ1/2、豆板醤小さじ1/2〜1


<作り方>

1,フライパンでごまを炒ります。
炒りごまですが、軽く炒り直しておくと、風味がよくなります。
2,指ですり潰せる状態にします。炒ったごま60gを、すり鉢ですり潰します。
ごまは、お好みのものをお使いください!
3,醤油大さじ1 味噌大さじ2 甜菜糖大さじ1/2 酢大さじ2 ごま油大さじ1
おろしにんにく大さじ1/2 おろし生姜大さじ1/2 豆板醤小さじ1/2~1を混ぜます。
4,蒸し鶏、しゃぶしゃぶ、野菜スティックにかけてもいいです。
濃度を水で調節すればドレッシングやごまだれ冷やし中華など何でも活用できます。
冷蔵庫で2週間程度保存できます。

今回は、ごまの素晴らしい抗酸化作用、そして老化予防に役立つ効果的なレシピなどをご紹介いたしました。
毎日いろんな良いものがたくさんあって、それを全部摂るというと大変なんですけれども、いいものを自分の中にいつも身近において、何かきっかけがあったら手軽に摂れるようにしておくというのが、老化予防の鍵かなぁと思っています。

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