健康に関する本のブログ

大麦若葉の青汁(甲田光雄)要約

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幼少時代、病弱であった筆者が慢性肝炎や胃腸病といった自らの病を治すべく医師になり、現代医学が見放した難病を食療法にて見事改善し、健康となった実体験が軸となっています。本書ではなぜ青汁が、特に大麦若葉が、身体にいいのか、病気の予防のみでなく改善の観点からも説明してくれています。大麦若葉は栄養の数値が各段に高いですが、悪玉酸素を除去したり生活習慣病の元凶までも取り除いてくれたりと良いこと尽くしです。

本要約の要点は以下の三つです。

(1)青汁療法は現代病を予防する
(2)大麦若葉はケールよりも最良・効果大
(3)大麦若葉の作用。活性酸素の除去と免疫強化

(1)青汁療法は現代病を予防する
『少食に病なし』という諺をご存知ですか?
西式健康法として筆者が始めた『断食療法』と『生菜食療法』は、やがて『青汁療法』に辿りつきます。それは青汁が上手に腸を刺激し宿便を排出してくれる点と、身体の不要なエネルギーを自己融解してくれる点にありました。

詳しく説明すると、大食により腸内は大量の食べ物が溢れます。その結果、胃腸は酷使されます。それが続くと胃腸の力は衰え始め『腸マヒ』と呼ばれ状態に陥ります。消化し切れなかった便は停滞し『宿便』となり、これが万病の元となるのです。しかし青汁を飲むと腸は刺激され、この病気の元となる宿便を取り除いてくれるのです。

それだけではなく、青汁は極端に低いエネルギーしかないため、全身の細胞が飢えた状態となります。そして体内の不要部分をエネルギーとして消化し始めます。同時に飢えている全身の細胞が血液を要求して吸引力を増すため、血液やリンパ液をはじめとする循環がとてもよくなり、老廃物や毒素までをも排出する働きが増すのです。それにより青汁療法の効果は、難病の根治だけでなく、体質改善とも繋がるのです。

 
(2)大麦若葉はケールよりも最良・効果大
大麦若葉はカロチンやカルシウム、鉄のみでなく、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。また食物繊維も多く含まれているので宿便も解消してくれるのです。

イネ科である大麦若葉は有害物質に対しても強いです。厳しい冬を乗り切るため葉の中に栄養分をたっぷりとため込み、晩秋に実をつける若葉は1番栄養価が高いのです。そのためこれらの栄養素を大麦若葉から摂取する方法がいま注目されているのです。

(3)大麦若葉の作用。活性酸素の除去と免疫強化
ガンや生活習慣病、成人病を誘引する原因として活性酸素の存在が目立ってきています。
活性酸素とは細胞崩壊や血管の障害、心臓病や脳疾患だけでなく発がん作用の主役となります。酸素を原料としミトコンドリアが体内でエネルギーを作る際、約2%が老廃物となりそれが活性酸素を発生します。これは過酸化脂質という有毒作用のある物質を連鎖的に作り成人病の元凶となるので、別名、悪玉酵素と呼ばれています。

これに対し、大麦若葉の青汁成分には、強力な活性酸素除去作用があるため、成人病を予防しまた改善してくれるのです。

また人間は40歳から50歳位になると1日に3000個から5000個ものガンの芽が出ると言われています。通常これらの芽は免疫作用で摘み取られますが、人体が年をとるにつれ免疫力が弱り、成人病にかかってしまうのです。しかし大麦若葉に含まれている多くの有効成分が、マクロファージやT細胞、B細胞やNK細胞などを増強させ、免疫力に加えて抗がん作用などをも活性化してくれます

まとめ

本書では大麦若葉が「なぜ」身体によくて、「どのように」身体に作用していくのかを筆者の体験だけでなく、医療的視点からも客観的にとらえた一冊です。食療法により身体の内面から改善することに、どれだけ大麦若葉が役立つかを簡潔にまとめてくれています。気になった方は是非一度、本書を手にとって読んでみてください。

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