食に関する本のブログ

最強の食事術(満尾正氏)要約

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今回は「最強の食事術」

著者 満尾正氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約7分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次で、お好きなところからお読みいただけます。

「最強の食事術」 著者 満尾正氏

私たちの体には、外部から入ってきた異物やウィルスなどと戦う免疫システムがあります。実は新型コロナで命を落とした人の多くが免疫暴走を起こしていたということがわかっています。このような未知の異物やウィルスと戦うためには、免疫システムを正しく働かせる事が重要です。本書の目的は自分の体の免疫力を高め、素の強い体を手に入れることにあります。そのために意識しなければならないのが食事です。現代人には不足している栄養素や過剰にとってしまっているものがたくさんあります。本要約では、著者が紹介している最強の免疫リテラシーを3つのポイントに分けて解説しています。

本書の要点は以下の3つです。
1、知らずに食べている危険なもの
2、現代人に不足している栄養素
3、体が喜ぶ食べ方

知らずに食べている危険なもの

本来は私たちに食べ物を提供してくれるのは、農業や漁業、酪農家などでした。しかし最近ではほとんどが食品メーカーが提供しています。そのため多くの食べ物が工場で加工されています。このように加工されたものには食品添加物が加えられています。食品添加物の多くには私たちを中毒状態にし、免疫力を低下させる効果があります。

中でも著者が特に危険視しているのがリンです。リンは私たちの体には一定量必要ですが、過剰摂取すると骨が溶けやすくなるのです。他にも、腹痛や下痢、吐き気やアレルギーなどの症状が起きる可能性もあります。場合によっては動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすリスクが1.5倍に跳ね上がります。特にリンが多く入っているのが肉です。しかし肉だけでなく加工食品にはほとんど入っています。また、酸味料、乳化剤、膨張剤、かんすいなどもリンを含んでいます。このように名前を変えて入れられていることも少なくないのです。

糖質の摂りすぎにも気をつけなければなりません。1日の糖質の摂取量は200グラム〜300グラムと言われています。これは白米を1食分食べれば充分足りる計算です。他にも、油で揚げたものや人工甘味料なども中毒性があるため安全とは言えません。

現代人に不足している栄養素

現代人にはビタミンD、マグネシウム、亜鉛の3つの栄養素が不足している傾向があります。この3つは免疫力をアップする上で欠かせない栄養素です。

ビタミンDは免疫力がアップし、あらゆる健康被害から体を守ってくれます。実は新型コロナによる死亡率が高い国はビタミンDの濃度が低い傾向にあったのです。ビタミンDには、骨の強化、感染症の予防、うつ病予防、アンチエイジング効果など非常に多くの役割を持っています。ビタミンDを作り出す方法は、食事、日光を浴びる、サプリメントを飲むことの3つです。食事ではサンマやサバなどサイズの小さい青魚から豊富に摂ることができます。

マグネシウムは日本人に特に不足しがちな栄養素です。マグネシウムはストレスによっても失われていきます。不足すると肩こりや筋肉痛、足がつるなどの症状が多くなり、心筋梗塞や糖尿病のリスクも高まってしまうのです。マグネシウムは濃い緑色の野菜に多く含まれています。ケール、ほうれん草、ブロッコリー、ゴーヤなどを代表に、海藻類や大豆類にも多く含まれます。

亜鉛は不足すると視力の低下、高血圧、胃潰瘍、骨粗しょう症など、不足している場所の機能を落としてしまいます。亜鉛が足りていれば、糖尿病のリスクが減り、髪の毛や肌の状態も良くなります。亜鉛を多く含む食品の代表は牡蠣です。他にもチーズ、卵黄、アーモンド、ごまなどにも含まれていますが、様々な種類をバランスよく食べることが重要です。

体が喜ぶ食べ方

正しい食生活には、どんな人でも必ず食べた方が良い「絶対食」と「体が喜ぶ食べ方」があります。これらを少しずつ自分の生活に組み込んでいくことで着実に健康な体を手に入れることができます。

必ず食べた方が良い食材としては、納豆、卵、濃い緑の野菜、青魚、ナッツ、海藻類、発酵食品などが代表的です。これらの食材には現代人に不足しがちなビタミンD、マグネシウム、亜鉛のいずれかが豊富に含まれています。納豆に関してはこの3つの栄養素全てが豊富に含まれているためぜひ常備しておきたい食材です。加えて本書では、ミネラルウォーターをたくさん飲むことをおすすめしています。水分によって不要な老廃物を体外に排出してくれるため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを軽減することができます。

一番体が喜ぶ食べ方は、お腹が鳴ってから食べることです。現代人の多くは空腹を感じる前に食べていることが多いのです。空腹を感じることで長寿遺伝子の働きが活発になるため、空腹を感じる前に食べるのはあまり良くありません。食べる順番に気をつけることも大切です。野菜、肉などのタンパク質、炭水化物の順番で、緩やかに血糖値を上げていく食べ方が最も良いです。さらに白い炭水化物は糖尿病などの病気のリスクが高まるため、できるだけ避けるのも効果的です。また、基本的な調理方法は生がベストとされています。高温で加熱すればするほど中の栄養素が壊れてしまうため、生が無理な場合はなるべく低温で調理することが重要です。

まとめ

ここまでで私たちがとりすぎている危険なものや、不足しがちな栄養素、体に良い食べ方について解説しました。

健康を維持することは病気になりづらくなるだけではなく、ウィルス感染に強くなることにも影響します。免疫力は人それぞれ差があります。これは新型コロナの症状の重さが人によって違うことからもよくわかります。強い免疫力を持っている人はもともと強かったわけではなく、日々の積み重ねによって強くなったと言っても過言ではないのです。

本書では、要約で扱えなかった「間違った健康信仰」「ストレス社会によって起こる悪影響」についても触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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