料理研究家-関口絢子の体にいいレシピ

【海藻が老化予防に】海藻の栄養、そして効果的な摂り方!

わかめの味噌汁 料理研究家-関口絢子の体にいいレシピ

老化予防

今回は老化予防がテーマです。
特に今回は血管年齢、そして老化の大敵、ストレス、さらにダイエットにオススメの海藻の栄養と効果的な摂り方についてご紹介していきます。

日本の朝食といえば、海苔やわかめのお味噌汁そして昆布の佃煮など、昔から当たり前のように海藻って食べられていますよね。
なので、あまりに当たり前すぎて意外と皆さん、海藻について知らないことってたくさんあるんじゃないかなと思います。特に皆さんがご存知だとしたら、低カロリーで食物繊維が多くて、ネバネバ成分が体にいいとか、そのあたりはご存知じゃないかなと思うんですけれども、今回は海藻類のあまり知られていない素晴らしい健康効果、そして老化の三大関心事である、血管年齢、ストレスケア、ダイエットに役立つ情報をお届けしていきます。


海藻の摂り方や注意点、ポイントなども詳しくお話をしていきます。
最後に海苔を使ったとっておきのレシピもご紹介していきます。
特に血圧、コレステロール、血糖値、そして高脂血症などの数値が高く、動脈硬化がちょっと心配だなという方、ストレスやイライラ、メンタルの不調が気になる方、そして片頭痛が起こりやすいとかこむら返りで、足がつっちゃったりすることが、多いという方は、是非最後までご覧になってください。

海藻の栄養

まず海藻の栄養についてお話しします。
海藻の主な栄養素は食物繊維とミネラルです。
食物繊維といっても、海藻には水溶性の食物繊維、多糖類をたくさん含んでいます。
日本人はですね、この海藻を昔から食べてきたということもあって、私たちの腸内細菌の中には、この海藻を分解する酵素を作る腸内細菌が備わっていると言われているんです。
なので、特に日本人にとっては海藻の栄養を、効率良くとれるということなので、ぜひ、積極的に食べて頂きたい食材でもあるんです。最近では、この海藻がヨーロッパの方でも大変注目を浴びています。
私たち日本人は、海に囲まれているので、本当にいろいろな海藻を昔から食べてきているんです。
45種類ぐらいの海藻をいろいろな場所で食べてこられているそうなんですけれども、今では一般的に、わかめとか昆布、もずく、めかぶ、海苔など、一般的に食べることが多いんじゃないかなと思います。
まあ、それぞれの海藻によって特性が色々あるんですけれども、海藻全般に食物繊維の量って、乾燥した状態で30%から60%もの量を含む、これすごく多い数値なんです
ミネラルに及んでは、20%も含んでいるということです。
主な、ミネラルとしてはカリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどを多く含んでいるんです。
ナトリウムは、ちょっと心配だという方は、ナトリウムの排出を促すカリウムによって、拮抗作用があるので、逆に、高血圧予防とかに役立つということなんです。
そして、カリウムとナトリウムが両方あることで旨味を引き出すんです。
なので、海藻にはとってもいろいろな旨味が含まれています。
食物繊維の働きとしては腸内環境を整えるとか、便秘を改善するとか、その他、腸疾患の予防や改善にも役立ちます。脂質や糖の代謝にも有効です。
ここまでの栄養の話って皆さん何となくご存知だったことあるかなぁと思うんですけれども、ここからはあまり知られていないお話をしますのでぜひしっかりとお聞きになってください。

まず、海藻って非常に優れたタンパク源なんです。
タンパク質?ってちょっとピンと来ないと思うんですけれども、ちなみに、お肉や卵などのいわゆるタンパク質食材って、アミノ酸スコア100といって、すべての必須アミノ酸を含む、とても良質なタンパク質といわれているんです。
で、それに対して野菜などに含まれているアミノ酸というのは、だいたい50点ぐらい、それに比べてわかめは、アミノ酸スコア100なんです。
卵やお肉と同じようなアミノ酸がしっかり入っているんですね。
海苔においては91、いずれにしても海藻というのは、非常に良質なタンパク質食品でもあるんです。
だいたい、乾燥したもので、10%から40%ぐらいのタンパク質が含まれています。
だいたい、海苔で40%、タンパク質が含まれているそうです。
海藻に含まれるいろいろな機能性成分もあるんですけれども、中でもフコキサンチンといって、わかめや昆布に多く含まれる色素成分があるんです。
それがまた素晴らしい機能があります。脂肪燃焼効果として、とてもダイエットに役立つんです。
低カロリー食品だからダイエットにいいというのもあるんですけれども、このような機能性成分によるダイエット効果があります。
細胞のエネルギー代謝を高めるということで体熱をつくって、発散する効果があります。
過剰に蓄積された体脂肪を燃焼する効果があります。
さらに血糖値の改善、抗ガン作用、抗炎症作用などの機能もある、大変素晴らしい成分がフコキサンチンなんです。

海藻のミネラルについて

次に海藻のミネラルについてお話をします。
いろいろミネラルある中で、今回はマグネシウムについて詳しく深掘りしたいと思います。
みなさんマグネシウムの働きってなんだかあまりピンとこない方多いんじゃないでしょうか。
カルシウムとかねカリウムって言った方が、なんか身近なミネラルという感じすると思うんですけれども、実はマグネシウムというのは、私は隠れざるミネラルの王様と呼んでいます。
というのも300以上の酵素の働きに関係しています。
ということは不足してしまったら300以上の不調の原因にもなると言えますよね。
そのぐらい、酵素いろいろな化学反応と深い関わりを持っているミネラルなんです。
特にエネルギー代謝酵素と深い関わりがあるので、体のパフォーマンスを上げてくれたりとか、疲労回復にも役立つミネラルなんです。血圧や体温調節にも関わっています。さらに筋肉の収縮、そして神経の働きにも関係しています。ところがですね、残念なことに日本人は、このマグネシウム不足が非常に多いと言われているんです。
マグネシウム不足の原因なんですけれども、食の欧米化によって海藻とか、雑穀なんかを食べる頻度が少なくなったというのもあります。
さらにストレスとかアルコールによってマグネシウムを排出させてしまうんです。
日本人ってストレスが多い国民といわれていますので、そんなこともマグネシウム不足に関係しているのかなと思います。
マグネシウムが不足してしまうと、まずこむら返りと言って寝ている間に足がつったりすることが起こります。
筋肉の異常な収縮による痙攣なんですね。
特に寝ている間、寝汗をかいたりとか、水分がだんだん少なくなることで、起こりやすくなったりするんです。
カルシウムやカリウムというのが筋肉の収縮とか、あと神経の働きをうまく調整しているんです。
神経伝達をスムーズにさせる働きがあるんですけれども、その2つを上手に調整しているのがマグネシウムなんです。
なのでせっかくカルシウム摂っているのに、カリウムとっているのにって思っても、マグネシウムが不足してしまったら、その働きがしっかり発揮できませんよね。
そして片頭痛、偏頭痛って色々原因が分からなくてお悩みな方多いんですけれども一つの原因としてマグネシウム不足が挙げられます。
脳内のマグネシウムが不足してしまうと神経の興奮が促進されて頭痛が勃発すると言われています。
これで長期的な不足が続いていると高血圧、糖尿病、高脂血症、うつ、PMSっていう月経前症候群と言われる不調ですよね。そういったことを引き起こしてしまうということなので、意外とマグネシウム不足していて体調が優れないという方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
ここでです。マグネシウムを多く含んでいる食材をちょっとご紹介したいと思います。
もちろん海藻類には非常に多く含まれているんですけれども、その他にもこんなに色々なところにマグネシウムってたくさんあるんです。

そばのひ孫と孫は(わ)やさしい子かい?納得!

これは、キーワードになっているので、ちょっとこれを覚えておくと、なんとなくあのマグネシウムの多い食材わかりやすいかなと思うんですけれども、「そばのひ孫と、孫はやさしい子かい納得」というキーワードなんです。
だいたい見ていただくと体にいい食材が多いですよね。
こういったものを日頃から積極的に摂っていただくと、このマグネシウムに限らず、いろいろな生活習慣病の予防にたいてい役立つような食品です。
こういったものを、しっかりとっていただくことで動脈硬化、メンタル面の不調なんかにも役立つということなんです。海藻も体にいいこといっぱいあるんですけれども、海藻の摂り方と注意点、ポイントについてお話をしたいと思います。
この海藻の中には、ヨウ素というものを非常に多く含んでいるものがあるんですね。
ヨウ素というのは甲状腺ホルモンの材料になるので、絶対摂った方が良いものではあるんですけれども、健康な人には、ほとんど問題はないのですが、甲状腺にちょっと問題がある方は過剰摂取になってしまうことでちょっと懸念点があります。そこだけちょっと注意なんですね。


もう一つ、ひじきがちょっと懸念されているのは、ヒ素が含まれているということなんです。
だからといってひじきは、危険だということではないんですね。
ひじきの摂り方としては、まず水戻しで30分、置いておくだけで50%のヒ素が抜けるそうです。
さらによく洗うって茹でていただくと、9割ぐらいのヒ素が抜けるそうなのでかなり安心して、召し上がっていただける基準になるんです。
後は週に1~2回くらい(1回の摂取量乾燥で5g程度)を目途に摂る分には問題ないということなので、摂りすぎないということがポイントになります。今言ったようなポイントの中で、あまりどちらも心配がないというのはワカメや海苔なんです。なので、この辺は、毎日摂る海藻としてはお勧めいたします。
海苔に関して、おやつとして海苔を上手に活用したようなレシピがあります。

ここまでのお話で、動脈硬化を防いだり、高血圧を予防したりということで、血管年齢の若返りに役立つということ、そしてストレスケアやメンタル面の不調をサポートする食材であるということ、さらにダイエット脂肪燃焼効果が高い食材なんだよということが、おわかりになったかなと思います。
そこでですね。今回は皆さんのご家庭にもあるであろう海苔を使った簡単な効果的な摂り方をレシピとしてご紹介したいと思います。

焼き海苔のドレッシング

作り方

焼き海苔3枚分をちぎる
熱湯100ccを入れふやかす
米油大さじ1、ごま油大さじ1、酢大さじ1、醤油大さじ1、コショウ適宜、塩小さじ1/2、甜菜糖小さじ1/2
良く混ぜれば完成♪
野菜や和物、茹でたお肉や焼き魚などに!
糖化予防やミネラル吸収もアップ。保存は冷蔵庫で4~5日

今回は海藻の素晴らしい栄養と健康効果についてお話をしました。
9000人を対象とした調査があって、そこで毎日、海藻をとっている方というのは、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患とか、あと脳卒中にかかる割合が少ないというデータが取れているんですね。
なので、毎日、海藻をとっていただくことで、循環器系の病気が、少なくなるということですよね。
日本人の三大死因と言われる心臓病、脳疾患、そしてガン、このうちの2つ、心臓病と脳疾患どちらも循環器系の病気ですよね。
海藻類を上手に活用していただくと血管年齢の若返りに役立ちます。
そしてわかめや昆布に多いフコキサンチンというものは、脂肪燃焼効果があるのでダイエットに役立ちます。
そして海藻のマグネシウムは心と体をゆるめる効果があります。
そして抗ストレス効果があるので、ぜひストレスケアにも役立てていただきたい食べ物です。
海苔やワカメなど日本人にとっても身近な海藻なのでぜひ毎日少しずつ摂れるといいですね。

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