健康に関する本のブログ

現代病を防ぐ 血液サラサラ(星崎東明)要約

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今回は「血液サラサラ」の要約です。
著者は元・大阪赤十字病院副院長・医学博士の星崎 東明(ほしざき はるあき)氏です。

微小循環とは、微小血管の中の血液循環のことで、細動脈、毛細血管、細静脈、動静脈吻合の中の循環をいいます。すべての微小循環領域が観察可能ではないので、上流の動脈または、下流の静脈における血流量の測定から微小循環の状態を推定することも重要です。
最近では、微小循環を観察するために、血流スコープという顕微鏡のようなものを使って測定することができるようになっており、この測定器で観察することにより、病気の予防や健康状態がわかるようになりました。今回は、このような血液循環を知ることが病気を知ることにもなると述べられています。

本要約の要点は全部で6つです。

  1. 血液の循環が最も重要
  2. 血液の働き
  3. 血液をサラサラにすることが必要
  4. デトックス(毒出し)で、新陳代謝を高める
  5. 血液の汚れから発生する病気
  6. 食物と血液の関係  

    血液の循環が最も重要


    生命活動の維持には、血液の循環をよくすることが最も重要です。
    病気を予防したり、治療する上で最も大切です。特に末梢に存在している毛細血管が大切で、血液がスムーズに循環されなければなりません。

健康に生きてゆくためには、酸素や栄養素がうまく各細胞に運ばれてゆき、そこで不要になった二酸化炭素や老廃物を運んで帰ってくることが重要なのです。
この循環がうまく回らなければ、病気になって、死亡してしまいます。
血液は心臓の左心室から、動脈、細動脈、静脈と流れ、そして、右心房に還ってゆくという循環を絶えずくり返し行っています。
これらの過程の中で、最も重要な働きをしているのが、微小循環であって、心臓は血液を送り出すポンプの役目でしかありません。
血液の循環をよくするためには、微小循環がうまく働いていることが必要なのです。

血液の働き

人間の血液の量は成人の場合、体重の8~10%といわれ、血液の主な働きは次のようなものです。

  1. 赤血球が酸素を各臓器に運び、そこでできた二酸化炭素を肺に運んで体外に出す。
  2. 体の中に侵入した細菌を白血球が捕捉して殺し、病気の感染を防ぐこと。
  3. 血小板や凝固因子の作用によって、体の外に出た血液は固まり、出血を止める。
  4. 腸などから栄養分を肝臓に運び、ブドウ糖、タンパク質、脂肪などを肝臓がつくる。
  5. 不要物は腎臓に運んで尿として体外に出す。
  6. ホルモン、ビタミン、電解質などを各所に運んで臓器の働きを盛んにする。
  7. 免疫物質を産生して病気にかからないようにすること。

血液をサラサラにすることが必要

毛細血管は、約60兆個もあるといわれている人間の細胞全てに、酸素や栄養を送り届ける役目をしています。また、老廃物や二酸化炭素を回収するという大切な役目も果たしている重要な臓器です。しかし、通常のサラサラとした粘度の正常な血液でないと、栄養などが毛細血管の先端まで充分に行きわたりません。
高脂血症などになると末端組織が、酸素不足と栄養失調になり、免疫力や抵抗力が低下してし、高血圧や動脈硬化、ガンの発生にもつながってゆきます。血液の流れが多くの病気を防ぐことは常識となっていますが、血液サラサラの条件は、血球だけの問題だけではなく、血管の健康状態も大きく左右しています。ですから、常日頃から血流や血管を観察しておくことも大切です。
デトックス(毒出し)で、新陳代謝を高める血流スコープによる微小循環を観察してみると、血管が大変見えにくい人がいます。
これは、太くて短い血管が不ぞろいになっているからで、この状態は、血管・血液の異常で、体内に老廃物や化学物質、重金属類などが蓄積していると考えられます。
毒素をためこんでいる人は、各種のガン、アレルギー、性機能の低下、呼吸器の炎症、ホルモン系の異常、肝臓・腎臓の障害、末梢神経系の障害、免疫力の低下、活性酸素の発生など多くの病気の原因を持つことになります。
デトックス(Detox)というのは、英語の「解毒」「毒抜き」から来た言葉です。
そもそも、体の中には、PCB、ヒ素などの有害物質、水銀や鉛などの有害ミネラルがあります。これらは、普通に生活していても、水、大気、土壌、食物などから毒素が入り込んでしまうのです。
体内にたまった毒素を汗や便、尿と一緒に体外へ出すことで、毒素によって働きが阻害されている酵素を活発化させて、新陳代謝を高めることが大切です。

血液の汚れから発生する病気

現在、日本人の生命を奪う病気の第1位はガンで、最も恐ろしい病気の1つです。
国際自然医学会会長で、お茶の水クリニック院長の森下敬一医学博士は「ガンは血液の汚れから発生する、血液を汚す肉食をやめ、血液の浄化をはかる食物を積極的に摂ることだ」とのべています。血液が汚れることは発ガンにつながりますから血液をサラサラにして浄化しておかなければならないということです。
続いて、2位、3位が心臓系の疾患、脳血管系の疾患です。血液と血管に関係のある病気、脳血栓症、脳溢血、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、高血圧、高脂血症といった病気が圧倒的に増え、多くの人命が奪われているのです。

食物と血液の関係

1977年にアメリカ合衆国上院特別栄養委員会は、5000ページにも及ぶレポートの結論として「先進国の食事は間違っていた」と報告しました。いわゆる、マクガバン・レポートといわれるものです。
食物は、人間の神経系のほか、ホルモン内分泌系、循環器系、人体の免疫機構などにも大きな影響を与えています。
血液は人体の各組織へ必要な酸素や栄養を送り届ける役目をしているわけですから、通常のサラサラとして粘度の血液でないと毛細血管(微小循環)の先端まで充分にいきわたりません。微小循環がスムーズに働くためには食物の選択が一番重要なことです。
東洋医学でも古くから、「食は血となり肉となる」という言葉があります。

私たちの体は、食物から赤血球そして、体細胞を作るといった、ダイナミックな生成過程をおこなっています。日頃の食生活が間違っていれば、赤血球の質は悪くなり、血液は汚れ、その質の悪い赤血球が病弱な体細胞をつくるという結果になってしまい、病気にかかってしまいます。

まとめ

この本の要約で、生命活動の維持のためには、いかに血液循環が大事かということがおわかりになられたのではないでしょうか?
近年、病気の根本原因が血液にあることが明らかになり、血液をサラサラにし、血管を丈夫にするといわれる食物やその方法に人気が集まり、血液浄化のためのさまざまな、ノウハウが人々の関心を集めているのです。現代では食生活も乱れ、血液の汚れなどから1億半病人の時代に生きています。一度、脳血管系の疾病、糖尿病などの生活習慣病になってしまうと、容易なことでは、健康をとりもどすことは出来ません。この機会に生活習慣や食について考えてみてください。興味があればぜひ一度手にとって読んでみてください。

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