食に関する本のブログ

病気がイヤなら油を変えなさい!(山田豊文氏)要約

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今回は「病気がイヤなら油を変えなさい!」

著者、山田豊文氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約7分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「病気がイヤなら油を変えなさい!」 著者 山田豊文氏

私たちの体は食べたものでできています。遺伝的な要因ではなく環境や習慣によって健康状態が左右するのです。そして、健康状態は油のとり方と大きく関係しているのです。実は体の炎症反応も毎日の食事でとった油を原料に作り出されています。油は私たちが思っている以上に体に強く影響を与えているのです。そのため、私たちは良い油と悪い油を見分ける必要があります。本要約では、悪い油の恐ろしさと良い油とは何なのかについて解説しています。
本書の要点は以下の3つです。

1、日常に溢れている病気になる油
2、多くの人が知らない健康の罠
3、油を変えればこんなにいいことがある

日常に溢れている病気になる油

今の日本では実に9割もの日本人が病気によって亡くなっています。これは私たちの生活に潜む危険な油が毎日の料理で使われていることが大きな原因です。最近では多くの家庭にマーガリンが置かれています。マーガリンは水素添加という方法を使って無理矢理油の性質を変えているものです。そして、この水素添加の過程でトランス脂肪というものが大量に作られます。トランス脂肪は、体の中で分解するのに非常に大きなエネルギーを使います。そのため、細胞自体の働きが弱くなり、有害物質が侵入しやすくなったりしてしまうのです。
さらにトランス脂肪は、肝臓にダメージを与えてその機能を崩壊させてしまいます。その結果、心臓病や糖尿病を引き起こすことになるのです。他にも脳の活動に必要な酵素を破壊したり、老化や病気の原因といわれる活性酸素を大量に作り出してしまいます。トランス脂肪が入った油というのはそれほど恐ろしいものなのです。

トランス脂肪はマーガリンなどの油だけではなく、いろんな加工食品にも使われています。例えば、インスタントラーメンやファーストフード、冷凍食品、スナック菓子やチョコレートなど、さらに市販のサラダ油やドレッシングといった日常で使われている多くの食品に入っているのです。中でも油でジャガイモなどのデンプンを揚げることで強力な発ガン性物質のアクリルアミドが多く発生します。このようにあらゆる食べ物にトランス脂肪が入るようになりました。その結果として昔にはなかった多くの現代病が増えていったのです。

多くの人が知らない健康の罠

ニューヨークでは既に全ての食材にトランス脂肪を使うことを禁止するという法律ができています。しかし日本では日本人のトランス脂肪摂取量は低いとみなし、明確なトランス脂肪の規制は行っていませんでした。世界では常識になっている事でも日本では理解されていないということもあるのです。私たちの身の回りにも健康的な食用油として売られているものもありますが、これらも全て精製油です。精製油は一貫して体に悪いのですが、こういうものもトクホの認定をもらって売っているのですから恐ろしいことです。

私たちが食べ物を選ぶときは自然か不自然かで判断することが大切です。特に工場で大量生産されているものなどは、必ず添加物などの化学物質が入っているため、できるだけ加工されていないものを選ぶ必要があります。また、コレステロールの異常が指摘されると処方されるコレステロール低下剤にも注意が必要です。私たちの体にはコレステロールが必要不可欠です。そのコレステロールを無理矢理変化させようとすると、強烈な副作用が起こります。実際にこのコレステロール低下剤によって100人を超える死者が出たこともあるのです。病気は薬を飲んで治すものではなく、食べ物で治すものです。体の調子が悪くなったからと、病院や薬に頼るのではなく、まずは食事から見直してみることをおすすめします。

油を変えればこんなにいいことがある

油自体が体に悪いものと思っている人もいますが、それは間違いです。油は私たちの命の燃料であり、細胞膜や生体膜の形成やエネルギー源として非常に大切な栄養素なのです。他にも体温を保ったりビタミンの吸収を助けたり、しなやかな運動を実現したりと多くの役割を担っています。

しかし自然の油といっても、肉からの油は良いものではありません。人間の体は動物性脂を消化するには大きな負担がかかります。良い油として代表的なものは、エクストラバージンオリーブオイルです。オリーブオイルにはオメガ3が豊富に含まれているため、アレルギーの抑制や体の炎症を抑制してくれます。中でも本書で一番お勧めしているのはフラックスオイルです。フラックスオイルとは亜麻の種を絞った油のことです。これを毎日スプーン1杯から2杯分を目安にとるのがベストです。さらに重要なのは悪い油を徹底して控えた上で良い油を摂るということです。
ガンの発生を促す油は、マーガリンや酸化した油、精製油、牛や豚などの動物性脂、乳製品などです。これらを徹底的に避け、料理にはフラックスオイルかオリーブオイルを使うことをおすすめします。普段の油を変えるだけで精神状態が改善したり、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の予防になったり、老化を抑制したりと良いことがたくさん待っています。私たちの体は食べたものでできています。悪いものを食べれば汚い体になり、良いものを食べれば健やかな体になるのです。

まとめ

ここまでで、私たちは普段から悪い油をとっていること、油を選ぶ際の注意、良い油を取ることのメリットについてまとめました。私たちの身の回りは加工された不自然なもので溢れています。普段の食生活をどれだけ自然なものに変えていけるかで、未来の自分が決まります。その点でいえば、精製された白米ではなく、より自然な玄米を食べることも大切です。

本書では、要約で扱えなかった「良質な油でキレない子供になる」や「健康診断を盲信してはいけない」についても詳しく触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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