食に関する本のブログ

糖質中毒(牧田善二氏)要約

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今回は「糖質中毒」

著者「牧田善二」氏の本の要約です。要約をさっと動画で見たい方は、約7分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

あなたは、痩せられないことを意志の弱さのせいにしていませんか?

実はダイエットには意志も体質も関係ありません。悪いのは糖質中毒に侵された脳なのです。

今回の要約では、人が太るメカニズムを徹底的に解説し、そして痩せるためのノウハウをお伝えします。

本書の要点は次の3つです。

1.なぜ糖質はカラダに悪いのか 

2.なぜ人は糖質摂取をやめられないのか

3.必ずできる糖質中毒の治し方 

なぜ糖質はカラダに悪いのか 

もしあなたが健康診断で「メタボ」という判定が出れば、きっと「体重を落としましょう」という指導がなされるでしょう。

そして体重を落とす方法として「カロリーが高いものを食べない」「運動をする」といったことを耳にタコができるほどうるさく言われるはずです。

しかし、ここには大きな2つの勘違いが含まれています。

1つ目の勘違いは「私たちを太らせる原因はカロリー」というものです。

実は、私たちを太らせる原因はカロリーではありません。

悪いのは、カロリーではなく「糖質」なのです。

ここでいう糖質とは、必ずしも甘いものとは限りません。

主な肥満の原因は、ご飯やパン、麺類などの炭水化物です。

炭水化物は、ほぼ100パーセント無駄なくブドウ糖として体内に吸収され、使わなかったブドウ糖は脂肪として体に蓄積していきます。

だから、炭水化物をたくさん食べれば体の脂肪がどんどん増えていきます。

ここで「カロリーの高い脂質も体に悪いのでは?」と感じる人もいると思いますが、実は脂質を食べても太ることはありません。

というのも、脂質は炭水化物と違って体内にあまり吸収されず、便として体の外に排出されるからです。

やはり、私たちを太らせる原因は「カロリー」ではなく「糖質」なのです。

2つ目の勘違いは「痩せられないのは意志が弱いから」というものです。

あなたも「食べ過ぎているから太るのであって、それをやめればいいだけだ。痩せられないのは、それができない意志の弱い人だ」なんて思っていませんか?

それは大きな勘違いです。

肥満と意志は関係ありません。

もちろん、生まれ持った体質なども関係ありません。

肥満の原因は「糖質中毒」という厄介な病気です。

そしてこの糖質中毒を治さない限り、いくら痩せようとダイエットを頑張ったところで意味がありません。

逆にいうと、「糖質とは何か」を理解し、糖質の健康的な摂りかたを知ることができれば、体重はいとも簡単に落とすことができます。

なぜ人は糖質摂取をやめられないのか

糖質中毒とは一言でいうと「炭水化物の摂取をやめられない状態」のことです。

普通だったら、食べ過ぎてしまうと「もう、いらない」と感じるものです。

例えば、あなたにも脂っこい食事が続いて「さっぱりとした酢の物でも食べたい」と思った経験があるのではないでしょうか。

ところが、炭水化物は摂れば摂るほど「もっと食べたい」という気持ちになります。

なぜなら糖質は摂れば摂るほど脳が中毒に侵され、「もっともっと」となるからです。

私たちの脳には「糖質を摂れ」という指示を出すシステムがもともと備わっています。

しかしこのシステムは、かつて人類が狩猟や採集で命を繋いでいた時期に必要とされたものです。

ギリギリしか糖質が取れなかったからこそ役に立ったシステムであり、今は働かせない方が良い仕組みです。

報酬系は、具体的には次のようなメカニズムで働きます。

まず、糖質を摂ると血糖値が上がるため、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。

これによって血糖値が下がるのですが、糖質を摂りすぎるとインスリンが分泌され過ぎてしまい、低血糖という状態に陥ります。

血糖値は高くても低くても生命に危険を及ぼしますから、低血糖に陥っている危険な状態を知らせるために、脳からの指令でアドレナリンというホルモンが分泌され、さまざまな不快症状でシグナルを発します。

具体的には、イライラ、強い空腹感、冷や汗、動悸、震え、吐き気などが起きます。

すると無性に糖質が摂りたくなり、糖質を摂ると血糖値が上がるとともにドーパミンというホルモンが分泌されます。

ドーパミンは私たちを幸せな気持ちにさせてくれるのですが、ドーパミンの働きは一時的なものです。

そしてまたインスリンが分泌されて低血糖になる、というふうに、負のループから抜け出せなくなっているのが糖質中毒なのです。

必ずできる糖質中毒の治し方

では、こうした糖質中毒を抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。

ここで一番重要なことは、意志の力で糖質中毒を治そうとしないことです。

糖質中毒は病気ですから、意志の力で治そうとしても絶対に治りません。

大事なことは、糖質中毒の全ての元凶が「血糖値が上がる」ということを理解し、血糖値を上げさせない食生活を送ることです。

血糖値を上げさせない食生活を送るためのポイントは2つあります。

1つ目は「血糖値を上げない食べ物を食べる」ことです。

糖質を含まない食べ物は血糖値を上げません。

具体的には、根菜を除く野菜やキノコ、海藻、豆腐、肉、魚はほとんど血糖値を上げません。

逆に、ご飯やパン、麺類などの炭水化物、芋類などの糖質が多い根菜、かぼちゃなどの糖質の多い野菜、糖質たっぷりの清涼飲料水などは、大きく血糖値を上げます。

まずはこれらの「血糖値を上げない食べ物」と「血糖値をあげる食べ物」を知ることから始めましょう。

2つ目のポイントは「血糖値を上げない食べ方をする」ことです。

糖質中毒から抜け出したいからと言って、糖質を一切摂るなというわけではありません。

そんな極端なことをすれば、脳は暴走してさらに大量の糖質を摂る結果になりかねません。

大事なのは、脳を騙すことです。

うまくご機嫌をとりながら、これまでよりも少しずつ糖質を減らしていくのが最良の道です。

その時には同じ糖質量でも食べ方で血糖値の上がり具合が違うということを知っておくととても役立ちます。

例えば、炭水化物のみで食べず、脂質とタンパク質と一緒に食べた方が血糖値は上がりにくいです。

他にも、炭水化物を食べる前に食物繊維の多い野菜などを食べておくと血糖値が上がりにくいということも知られています。

以上の2つのポイントを意識しながら食事を改善していき、糖質中毒から抜け出しましょう!

まとめ

それでは最後にまとめです。

私たちを太らせる原因はカロリーではなく糖質です。

そして糖質は摂れば摂るほど脳が中毒に侵され、「もっともっと」となるため、糖質中毒から抜け出すことは容易ではありません。

糖質中毒から抜け出すために1番大切なことは、意志の力に頼らないことです。

糖質中毒は病気ですから、意志の力で治そうとしても絶対に治りません。

大事なことは、糖質中毒の全ての元凶が「血糖値が上がる」ということを理解し、血糖値を上げさせない食生活を送ることです。

血糖値を上げさせない食生活を送るためのポイントは2つあります。

1つ目は「血糖値を上げない食べ物を食べる」こと、2つ目のポイントは「血糖値を上げない食べ方をする」ことです。

同じ糖質量でも食べ方で血糖値の上がり具合が違うということを知っておくととても役立ちます。

例えば、炭水化物のみで食べず、脂質とタンパク質と一緒に食べた方が血糖値は上がりにくく、他にも、炭水化物を食べる前に食物繊維の多い野菜などを食べておくと血糖値が上がりにくいということも知られています。

今回説明したことを実践しながら、一緒に糖質中毒という病気を克服しましょう!

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