健康に関する本のブログ

ガンや老化の元凶 活性酸素 (星崎東明)

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今回は「活性酸素」の要約です。
著者は元・大阪赤十字病院副院長・医学博士/星崎 東明(ほしざき はるあき)氏です。

活性酸素とは、私たちが呼吸によって取り入れている酸素のうち、約2〜4%が特に活性の激しい酸素に変化したもので、「酸素毒」「フリーラジカル」「悪玉酸素」ともいわれ、病気の90%に関係しているのです。活性酸素には二つの顔があり、体の外から侵入した細菌やウイルスに対して、白血球が活性酸素を使って細菌をやっつけ除去してくれる良い面と過剰に発生した活性酸素が細胞の脂質と反応、過酸化脂質となる悪い面があります。

そうなると、酸化反応が起こり、細胞をサビさせて細胞膜を破壊し、DNAを傷つけガンや糖尿病などの生活習慣病、老化などの原因になってしまいます。
最近では、放射線、紫外線、ストレス、タバコ、薬剤、排気ガスなどによっても有害な活性酸素の発生が促進されることも明らかになっています。
本書では、活性酸素が引き起こす病気や症状、引き起こす原因について触れています。

本要約の要点は、4つです。

  1. 老化・アルツハイマー病の原因は活性酸素
  2. ガン・動脈硬化・糖尿病などさまざまな病気を引き起こす
  3. アレルギーやシミ・ソバカスも活性酸素のしわざ
  4. 活性酸素を発生させる原因はストレス

老化・アルツハイマー病の原因は活性酸素

私たちの体の中の細胞は、活性酸素に攻撃されると酸化してしまいます。
例えると、空気中に放り出された釘が錆びてボロボロになっているのと似たような現象で、細胞を作っているタンパク質や脂肪、または、遺伝子などが酸化させられてしまいます。
このことが老化をはじめとする病気の発生原因になることがわかってきたのです。
老化とは年齢と共に、細胞が酸化されていき、生体機能が低下していく状態なのです。
また、老化についてまわるのがアルツハイマー病です。

高齢者の認知症の8~9割は、脳血管性認知症と脳だけが極端に老化していくアルツハイマー病が原因でその割合は3対2とされています。
アルツハイマー病は、活性酸素が深く関与していることが考えられ、活性酸素の攻撃に対し脳細胞が酸化されやすい細胞なのです。

ガン・動脈硬化・糖尿病などさまざまな病気を引き起こす

人間の体は約37兆個ともいわれる細胞で出来ていますが、これらの細胞は一定のルールに従い、常に古い細胞と新しい細胞が入れ替わって生命現象を継続的に営んでいます。
ガンという病気は体の中の細胞が突然変異を起こしてガン細胞となり、それが増殖してガンの塊を作り、ガンが発生します。
誰もが細胞の中にガンに変わる遺伝子を持っていることがわかり、このガン遺伝子は1個の細胞の染色体の中に約50個もあります。
この染色体がフリーラジカルによって、多数に分断されるとその細胞を、ガン化させてしまうのです。私たちは、活性酸素を除去してさまざまな病気を防ぐ必要があります。

また、私たちの体の血管は年齢と共に酸化してきます。それは、ゴムホースが年月と共にひび割れてくることと似ています。

しかし、活性酸素の影響を受けやすい人は、動脈硬化も早く進み、寿命も短くなる可能性が高くなるのです。さらに、糖尿病は重大な合併症を引き起こす恐ろしい病気で、網膜症になって失明したり、糖尿病性腎症から、腎不全になって人工透析が欠かせなくなったり、心筋梗塞の危険が高まります。こうした合併症の原因が、血液中にある余分な糖による動脈硬化にあります。

アレルギーやシミ・ソバカスも活性酸素のしわざ

アレルギーは、体の反応能力が変化することで、他の人には何でもないのに、その人にだけ特別に敏感に反応することを指しています。つまり、体がある種の物質と接触した後、一定の潜伏期を経てから、同一物質と再び接触した時、はじめとは異なった反応を示す性質、すなわち過敏な状態になることをいいます。アレルギーも、活性酸素・フリーラジカルという物質が非常に強く関連しており、花粉症やアトピー性皮膚炎なども関わっています。
活性酸素・フリーラジカルは、免疫システムを支える重要な武器ですが、その判断を間違えた場合には、逆にガン細胞をつくってしまったり、アレルギーを引き起こすということになるわけです。

また、紫外線を浴びると、一重項酸素という活性酸素が体内に過剰に発生し、これにより皮膚細胞の構成成分であるリン脂質が酸化して、過酸化脂質が出来ます。
これにタンパク質が結びついてリポフスチンという老化色素が出てきてしまいます。
それが肌にシミとなって刻まれてしまうのです。その他に、活性酸素は肌のハリを保つタンパク質のコラーゲンを変性させたり、肌のみずみずしさを保つ、ヒアルロン酸などを変性させ、シワの原因になることもわかっています。

活性酸素を発生させる原因はストレス

現代社会では便利に合理的になった反面、ストレスがつきものになっています。ストレスを感じる生活をしていると、リラックス出来る状況でもストレス反応が元に戻らず、血圧上昇、循環不良、免疫力低下といった状態が続き、さまざまな病気や症状を、引き起こすようになります。ストレスに対して反応を起こしたり、元に戻したりする時に、体内では必ず活性酸素の生成が行われるのです。

ストレスのある生活を続けていると、活性酸素が増加、細胞やその内部のDNAへの攻撃が盛んになります。
また、脳の活性化にもブレーキがかかったりします。
活性酸素が発生すると過酸化脂質という有害作用のある物質を連鎖的につくるため、悪玉酸素ともいわれ、これが細胞膜や遺伝子を次々と破壊し、ガンや老化・心臓病・糖尿病・肝臓病などの生活習慣病の元凶となるのです。
ですから、元気で若々しく生きるためには、強力な抗酸化作用のある物質を摂ることが必要です。これまで、抗酸化物質としては、ビタミンAやC、 Eなどが知られていますし、ミネラルでは、亜鉛・銅・マンガン・セレンなどがあるほか、フラボノイドやカロテノイド・ポリフェノールなどがよく知られています

まとめ

活性酸素は、老化やガン、生活習慣病、美容などさまざまなことに影響をおよぼすことがわかりました。現代社会では、なかなか難しいかもしれませんが、活性酸素を発生させないためにも、ストレスや食生活に気をつけることが、予防のひとつともいえます。食生活の注意のひとつとして、インスタント食品や加工食品などの酸化食品にも気をつける必要があります。アトピーやガンをはじめとする生活習慣病をも引き起こす原因となりえるからです。
ここまで、病気の約90%に関係しているといわれる、活性酸素について詳しく説明してきました。興味があればぜひ一度手にとって読んでみてください。

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