健康に関する本のブログ

抗加齢への挑戦 アンチエイジング(甲田光雄)

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今回は「抗加齢への挑戦 アンチエイジング 老化を遅らせ、美と若さを保つために」の要約です。
著者は日本総合医学会会長・医学博士 甲田 光雄 (こうだ みつお)氏です。

今、アンチエイジング(anti aging)が静かなブームです。
アンチエイジングとは、出来るだけ老化を遅らせて、美と若さを保つことで、高齢化社会の到来により、美と健康を気にする男女から熱い視線をあびています。
骨や筋肉、血管年齢などの健康状態をチェックするなどの方法で、老化の具合を判別する「アンチエイジング・ドック」なども増えています。

エイジングという言葉はお酒では熟成を意味しており、この加齢という言葉は、緒方知三郎博士が1956年に「老年病学」の中で最初に用いられました。この本では、人間はなぜ老化してしまうのか、また、どのようにすれば老化防止になるのかについて書かれています。

本要約の要点は全部で5つです。
1. 人間はなぜ老化するのか
2. 抗酸化が老化防止の決め手
3. 老化をふせぐには活性酸素の消去を!
4. 活性酸素の消去に役立つ栄養素
5. 基本はバランスのよい食事と運動

人間はなぜ老化するのか

老化現象は厳密にいうと、受胎とともに、胚の時代からすでに始まっています。
胸腺などは、それが老化することにより体全体を成長させるくらいです。
目の老化は7歳ぐらいから、味覚も12〜13歳ぐらいからおこり、個人差、性別差も著しいのです。


老化現象とは、生物の一生のうちで成熟期が過ぎて何らかの衰退が始まり、死によって終わる一生の後半期以降の正常な経過状態をいうのですが、近年では老化は正常状態ではなく、病態生理学的なものであるとの意見も有力になってきました。
老化の症状を一概にいいますと、若い人が精神的、肉体的な活動をして、疲れたときと同様です。また老化した体内では細胞の数が減り、例えば、9人でやる野球を7人でやるといった状態です。
老化の原因には1000を数えるほどの多くの説が出ていますが、主だったものは、交叉接合説、突然変異説、自己免疫説、遊離基障害説、消耗説、器官原発説、細胞寿命説、免疫監視系の突然変異説、潜在性の遺伝的代謝異常説などが専門家により考えられています。

抗酸化が老化防止の決め手

老化は、不飽和脂肪酸が過酸化し、過酸化脂質や老化の指標といわれるリポフスチンが出来ることです。
不飽和脂肪酸が過酸化脂質になりはじめると、その反応は非常に早く進んでいきます。
赤血球の細胞膜はリン脂質からできていますが、これが過酸化リン脂質になると、その赤血球は各組織へ酸素を渡すことができなくなってしまうのです。そのため、各生体組織は酸欠状態となります。このような状態では酸素が活性化されるために、体内で強い酸化現象が発生し、悪い病気が起こるほか、老化が促進されます。

例えば、脳内の酸素が不足すると頭痛が起こりますし、胃や腸などの粘膜にできる潰瘍も活性酸素の攻撃を受けた細胞脂質の自動酸化が原因だということがわかってきました。
また血管の内壁に小さな傷が出来たときにも生成された過酸化脂質が血管壁にこびりついて、血管を細くしてしまいます。そこへ、次から次へ連鎖的にコレステロールがたまって沈着し、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こします。
このように、過酸化脂質は病的な老化や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす元凶で健康の最大の敵だということになるわけです。

老化をふせぐには活性酸素の消去を!

抗酸化作用というのは、活性酸素をとりのぞく作用のことです。酸素は私たちが生きていくには欠かすことの出来ない物質です。しかし、この酸素はふつうの空気中に21%含まれていますが、人工呼吸器や酸素テント、酸素マスクのような状況下で、酸素濃度を40%以上に上げると体に障害を与えることが明らかになりました。以前、未熟児が病院で過剰の酸素を与えられたことで失明するという事故が起こってから広く知られるようになったのが、いわゆる未熟児網膜症という病気でこれも、活性酸素が原因だったのです。
1980年代になって、ガンや糖尿病、動脈硬化症などの多くの生活習慣病や老化を引き起こす原因について研究が進み、活性酸素(悪玉酸素)の存在が急速にクローズアップされました。
1956年に、アメリカ・ネブラスカ大学教授の、D・ハーマン博士は「ガンや動脈硬化などの生活習慣病は、活性酸素と深く関わっている」と発表しています。
したがって、老化を防ぐためにはどうしても、活性酸素を消去しなければならないのです。

活性酸素の消去に役立つ栄養素

活性酸素が体をサビつかせ、老化や多くの生活習慣病を発生させるのですが、体内の活性酸素を増やす原因のワースト3は、ストレス、紫外線、タバコです。
また、大気汚染、放射線、激しい運動、干物などに含まれる過酸化脂質なども活性酸素を増やす要因になります。
老化の原因物質である活性酸素の害を防ぐには、このような原因を取り除くことが第一です。そのための栄養素が大変重要なのです。
活性酸素を消去してくれる栄養素の主なものは、ビタミンEやビタミンCなどです。
ビタミンEは脂質の中で、ビタミンCは体内の水分の中で、それぞれ活性酸素を消去してくれます。

ビタミンEは1945年エバン・シュート博士が3万人に及ぶ心臓病患者をビタミンEを用いて治療し、成果を挙げたため、世界的に大騒ぎとなりました。今や抗加齢ビタミンのトップです。また、ビタミンEは脳神経系の老化も防いでくれますので、これから患者が増える認知症にも大変役立つと思います。植物油やナッツ類に多く含まれています。
また、ビタミンEの近くにビタミンCがあれば、その物質に作用して元のビタミンEに戻してくれます。CとEはそういう協力関係にあるのです。
Cは、野菜やイチゴ、レモンなどの果物類に多く含まれています。
柿の葉には更に多くのビタミンCが含まれています。

基本はバランスのよい食事と運動

アンチエイジングのためには、やはり食生活と運動が基本です。
食生活で最も大切なことは、質、量と共にバランスのよい食事を摂るということです。
それには、糖質、脂質、タンパク質の3大栄養素、そして、各種のビタミンやミネラル、さらには、非栄養素に分類される食物繊維などを摂取することです。
そして、活性酸素の除去や免疫力を強化するための食品(ビタミンCやビタミンEなど)や、ポリフェノールなどをバランスよく摂ることが何よりも大切なことです。
また、最近の若者たちの傾向として、インスタントレトルト食品、ファーストフード、ジャンクフードなど、栄養の偏ったものの摂取が多く見うけられます。
これでは、アンチエイジングどころか、健康上よくありません。
そして、老化防止においては、良質のタンパク質を効率よく摂取することも重要なことです。しかし、全体としては、腹7分の少食を守ることが大切です。
アメリカの国立衛生研究所の中にある加齢研究所で、サルを使った腹七分の少食が老化を遅らせるという立派な結果が出て、大きな反響を呼んでいます。

まとめ

この本では、アンチエンジングとは何か、老化を遅らせるためにはどのようなことに気をつければよいのか、おわかりいただけたでしょうか?

アンチエイジングのためには、バランスのよい食生活とバランスのよい運動、腹7分の食事が必要ということがわかりました。また、ビタミンなどの栄養素を取り込むことで、老化の原因物質である活性酸素の害を防ぎ、免疫力を強化することで、生活習慣病の元凶も防ぐことができるということもわかりました。
この他に、日本有数の長寿県である沖縄の食生活などについても触れられています。興味があればぜひ一度手にとって読んでみてください。

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