健康に関する本のブログ

「免疫」(山口 武津雄)

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今回は「免疫」の要約です。
著書は山口クリニック院長で医学博士、山口 武津雄(ヤマグチ・ムツオ)氏です。

私達は、日常生活の中で免疫力を自分で弱くしてしまっています。その最大の原因は、戦後の食生活の欧米化です。動物性食品を多く摂ることにより、緑黄色野菜や海藻類が不足し、インスタント食品など食品添加物の多いものを摂ることにより、米や野菜を中心とした従来の日本食の利点が失われました。その結果、自然治癒力や免疫力が低下し、生活習慣病に悩まされるのです。バランスを欠いた食事や、農薬や化学肥料に頼り過ぎの農作物はビタミンやミネラルの不足を招いています。これにより私たちが普段口にしている食物が以前ほど免疫力を高めてくれないのです。

本要約の要点は以下の五つです。

(1) 免疫とは?
(2) 新しい治療法、免疫療法
(3) 癌の芽は一日3000個から5000個
(4) ストレスが色々な病気を引き起こす
(5) 免疫力は鍛えて強化する

(1) 免疫とは?

免疫とは、ウィルスなどが侵入してもそれに対抗する抗体によって発病しないだけの抵抗力があることをいいます。私達の身体は、外部から侵入してくる敵に対し、鼻やのど、気管支などの粘膜や皮膚でストップをかけます。それでもくぐり抜け、体に侵入してきた異物や病原菌、毒素などの攻撃を受け、体の内部で発生したガン細胞などを排除するように働くのが免疫システムという防御機構です。

(2)新しい治療法、免疫療法
癌による死亡率がトップになってから治療法は毎年、着実に進歩し、成果をあげています。現在行われている治療法として、外科治療、放射線治療、化学療法の3本柱がありますが、それに加え世界中から最も注目され、新しい柱の1つになろうとしているのが免疫療法です。

あらかじめ抗原を体内に投与して、それに対する抗体を産出させるか、あるいは体外で抗体や免疫生理活性物質であるサイトカインを製造し、それにより抗原菌や毒素に打ち勝てるようする療法のことです。よく知られているものとしては、BCGワクチンや丸山ワクチン、蓮見ワクチンなどがあります。

(3)ガンの芽は1日3000個から5000個
 人間の体は約60兆個とも70兆個ともいう数の細胞から成り立っています。ガンはガン遺伝子やガン抑制遺伝子の変異によって起こります。人間は中年である50歳ぐらいになると、1日に約5000個ものガンの芽が出るものの、免疫力によってガンにかからないようになっています。しかし人の体が年をとり、免疫力が低下することにより様々な生活習慣病にかかってしまうのです。
 人間の体が外的の侵入にあると白血球が攻撃をし、体を守ります。白血球のうち、好中球や単球は直接細胞を攻撃し、リンパ球は免疫細胞といって細胞性免疫のT細胞と液性免疫のB細胞に分類されます。B細胞が抗体、つまり細胞を攻撃する物質をつくり外敵をやっつけます。
 この白血球が何らかの原因で少なくなると、たちまち抵抗力が減退し、肺炎などの感染症にかかりやすくなるのです。このように身体の免疫力を強化し、ガンや肝炎などの生活習慣病にかからなくしたり、病気を治したり、更には副作用がないという点で免疫療法は世界中で注目を集めています。 

(4) ストレスが色々な病気を引き起こす

 有害な刺激を受けた生体は、最初はこれに適応しようと、ホメオスターシスと呼ばれる自然治癒力を発揮します。しかし最後に疲れ切ると病気になるというのです。病気と健康の状態は連鎖的なもので、恒常性維持の限界を越えると病気になります。
生活習慣病の場合は、一旦発病すると治療が難しいため予防が大切です。ストレスが原因で生まれる病気には、神経病やうつ病のような心の病気の他に、心身病というからだの病気があります。また気管支喘息や高血圧、狭心症、さらには胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎や過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎や自律神経失調症、アトピー性皮膚炎などもよく知られた病気です。
反対に、それらの病気に打ち勝つには、健康法の1つとして腹の底から笑うことも大切です。効果としては精神神経免疫細胞の活性化に繋がり、心身の緊張を開放してくれ、全身呼吸運動による血行促進と免疫促進に繋がります。

(5)免疫力は鍛えて強化する
 免疫力を増強するには、寒さ暑さに順応しながら鍛えられていく、つまり順化能力いわば適応力を育てることが重要となります。苦しいハードルを越える力が、精神を鍛え、これが免疫力を共に高めることに繋がります。自分に自信を持つことも大切で、それによりマクロファージやNK細胞が増え免疫力が向上します。
 逆に免疫力の低下は老化に大きく関与しています。若く体力のある時は悪玉酸素を抑制する力とのバランスがとれていますが、加齢によって活性酸素の発生を抑制する能力は極端に衰えてきます。そして老化が進むのです。つまり老化とは生体のホメオスターシス維持能力の低下によるということなのです。

まとめ

免疫は外部から侵入した病原菌や毒素などの攻撃に対し、鼻や喉、気管支などの粘膜や皮膚でストップをかけます。それでもくぐり抜け身体に侵入してくる異物や、身体の内部で発生したガン細胞などを排除するように働くことです。しかし食生活の乱れや極度のストレス、加齢によりこの免疫が低下すると様々な病気を引き起こします。そのため免疫力を鍛えることで健康を保つことができます。精神を鍛え、自分に自信を持つことでマクロファージやNK細胞が増え免疫力が向上します。また笑うと全身呼吸運動により免疫促進に繋がりますし、ビタミンCやE、B群も免疫機能を強化します。気になった方は是非一度、本書を手にとって読んでみてください。

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