健康に関する本のブログ

脳と体が若くなる断食力(山田豊文)要約

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今回は「脳と体が若くなる断食力」著者、山田 豊文(やまだ とよふみ)の本の要約です。

筆者はさまざまな健康法を研究するなかで、断食が最も有力な方法であることを見出しています。断食によって、脳力がアップするだけでなく、腸内環境が良くなった、血中脂質が改善された、解毒効果が見られた、という臨床データが出ているほどです。また、トップアスリートや一流と呼ばれる芸能人や経営者は、定期的に断食しています。しかし、一般の方にいきなり「明日から断食しましょう!」と言っても、面食らう人が多いかもしれません。そこで、本書では4つの段階に分けて、本物の断食をご紹介します。食べない習慣で人生を変える「山田式ファスティング」をぜひお試しください。

本書の要点
1.結果を出す人は、なぜ断食するのか
2.断食によって脳が活性化する
3.実践!4段階のミネラルファスティング

解説
1.結果を出す人は、なぜ断食するのか
 断食をしていた有名アスリートに、メジャーリーガーのトレバー・ホスマンがいます。彼は、シーズンオフになると必ず断食を行う徹底ぶりで、歴史的記録を打ち立てました。また、金メダリストのカール・ルイスも断食や菜食主義を徹底し、次々と好成績を上げたと言われています。

 このようにストイックな彼らですが、断食をしてもまったく問題ないと口にしています。「食べなくても何ともない」「体がすごく軽くなった」「心まですっきりした気分」という感想を抱いているのです。それは、断食によって、体が自然に戻るからです。逆に考えると、現代人の食生活は、食べることで体を不自然なものにしているのです。断食による大きな変化は、味覚が戻ること。断食を終えた人は、味覚が変わって本当のおいしさに気付くようになった、といいます。さらには、味覚以外の感覚も研ぎ澄まされるため、あらゆるパフォーマンスがアップします。そして、記憶力や理解力が良くなったり、疲れにくくなったりと、脳の仕事力が圧倒的に改善されます

2.断食によって脳が活性化する
 では、なぜ断食によって脳が活性化されるのでしょうか。脳を極限状態にまで追い込むと、体や脳にストレスが生じます。このストレスが、ポジティブな変化のきっかけとなり得るのです。生体ストレスは、ある種の危機状況ですが、脳はそれに適応するために指令を出します。その結果、ストレスを感じなくなり、体も脳もストレスに対応できるレベルへと生まれ変わります。つまり、限界を克服することで、新しい自分になることができるのです。
 また、断食はリスクが高いものではありません。断食している時には、エネルギー合成経路が通常とは異なります。その変化は、断食後7日目から劇的に現れます。飢餓状態でメインに働くケトン体が急激に増加するため、断食に耐えうる身体になるのです。

3.実践!4段階のミネラルファスティング
 これまで、断食の効果についてお話しましたが、いきなり何日も食事を断つのはハードルが高いという方もいらっしゃると思います。そこで、冒頭にも述べたように4段階に分けて、実践的な断食法を解説いたします。

 ステップ1「小食コース」では、1日2食以下にして、空腹状態を体に思い出させます。実際、カロリー摂取を3割に抑えた食事を続けた人は、心臓年齢が実年齢よりも若かったというデータもあります。抜くのは、どの時間帯の食事でも問題ありません。昼食が遅めの人は夕飯を抜くのもいいですし、1日1食にしても構いません。
 ステップ2「24時間断食コース」では、1日食べずに過ごすことで、空腹を常態化させます。欧米では、断食と通常の食事を1日おきに行う断続的・間接的な断食も主流です。小食や断食を常に行うことで、「お腹がすく状態が普通」という感覚を体に覚えさせましょう。
 ステップ3「週末断食コース」では、週末を使って2、3日間の断食を行います。このステップ以降は、「水しか飲まない」という極端な断食ではなく、「酵素ドリンク」など専用のドリンクを摂りながら進めてください。というのも、断食=何も食べない、というわけではなく、食べることを控えるという視点で考えていただきたいからです。
 最終ステップ「1週間断食コース」では、7日間以上行うことで、ケトン体の効果を最大限に発揮させます。数日間も断食をすれば、「このまま断食を続けてみたい」「もっと長くやってみたい」という感情が沸き上がってきます。飢餓状態を克服できた体は、もっとできる、もっとやれると、ストレス耐性を獲得していくのです。
 このように断食は、食べる量を減らして、かつ体の活性を高める、いわば究極の健康法です。ステップ4の段階では、マグネシウム、カルニチン、MSM(メチルスルフォニルメタン)といったミネラルを含む専用ドリンクを取り入れることをおすすめします。水だけの断食は修行僧などが行っていますが、一般人が水以外のものを口にせず、数日過ごすとかえって悪影響です。水を飲むだけの断食で体の消化機能を停止させてしまうと、体の解毒・排泄を担う肝臓や腎臓などが悲鳴をあげます。一般人の断食では、マイルドな方法を取り入れるようにしましょう。
 補足ですが、ステップ3、4のコースには、準備期と復食期があります。準備期には、ミネラルファスティングと運動を行い、体内の環境を整えます。そして、断食を終えた後は復食期に入り、徐々に食べ物を口にしていきます。最初は、やわらかく炊いた味付けのないお粥など、消化のよいものから始めます。そして、復食期3日目からは、根菜類や十分な水分を摂るようにしましょう

まとめ
今回は、断食のステップを4つに分けて、一般の方でもやりやすい方法を解説してきました。断食は、専門知識のもとに実践すれば、劇的に変化が出る健康法です。また、誤った情報で行うと、リバウンドや生命の危機にさらされるので、充分に注意してください。本書にはほかにも、断食に関する豆知識や健康ノウハウが掲載されています。日々のパフォーマンスを上げたいと思った方は、ぜひ読んでみてくださいね!

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