食に関する本のブログ

病気になりたくない人はこうしなさい! (山田豊文氏)要約

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今回は「病気になりたくない人はこうしなさい!」

著者、山田 豊文(やまだ とよふみ)氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約8分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「病気になりたくない人はこうしなさい!」 著者 山田豊文氏

日本人は、欧米食型になってから食べ物が病気の原因となっています。言い換えれば、食べ物を変えることで病気が治ったり、健康に生きられるようになったりするのです。これは当たり前のことに思われますが、正しい栄養学の知識をもっている人は意外と多くありません。例えば、マーガリンはパンに塗るものだけでなく、市販の洋菓子全般にも使用されている原材料です。

栄養学に詳しくない人であれば、「マーガリンは脂っぽいもの」という認識はあっても「お菓子はそこまで脂っこくない」と考えてしまいがちです。そこで本書は、正しい健康常識から食事習慣まで、徹底的に解説します。上級者は「正しく食べる」の反対にある「正しく食べない(断食)」も参考にしてください。

本書の要点
1.私たちの体には、ミネラルバランスが必要
2.正しい食生活は、まず正しい食材選びから
3.毎日の食生活で実践すべきポイント
4.究極の健康法!脳と体をよみがえらせる断食

私たちの体には、ミネラルバランスが必要

まず、体をつくるのに重要な栄養素は「炭水化物」「脂質」「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」の5つに分けられます。「炭水化物」「脂質」は、主にエネルギーとして働くため、摂取量が少ないと活動に影響が出ます。例えば、思考力や注意力の低下、倦怠感などです。

「タンパク質」はアミノ酸に分解されてエネルギーになりますが、他にも筋肉や臓器を構成する成分になったり、代謝酵素の働きを調整したりします。一方、「ビタミン」「ミネラル」は、先ほどの三大栄養素を組み立てる部品のような役割を担うため、少量で最大の効果を発揮するという特徴があります。例えば、炭水化物はビタミンB1がないと代謝されません。さらにミネラルは日々の食事でも不足しやすいため、意識して摂取する必要があります。

正しい食生活は、まず正しい食材選びから

アメリカには、たった1年で70キログラムの減量に成功した人がいます。この人は、もともとハンバーガーやフライドポテトといったジャンクフードばかり食べていました。その食事を野菜や果物をたっぷり使った内容に変更して、ミネラルとビタミンのバランスを整えただけで減量できたというのです。

これは「ハワイ式ダイエット」と呼ばれ、ハワイの伝統食のようにシンプルな食材や味付けのものに置き換える方法です。ポイントは「マゴワヤサシイ」で、「マ=豆類、大豆」「ゴ=ゴマなど種実類」「ワ=ワカメなどの海藻類」「ヤ=野菜」「シ=シイタケなどのキノコ類」「イ=イモ類」を示しています。これらの「マゴワヤサシイ」の食材に発酵食品である味噌を加え、味噌汁と玄米に変えるだけで、充分量のタンパク質、脂質、炭水化物が摂取できます。

 主食に関しては、栄養素を豊富に含むお米を選ぶとよいでしょう。実際、白米や白いパン、うどんのような「白い主食」は精製過程で重要な栄養素が取り除かれています。お米であれば、玄米、胚芽米、雑穀米などを、お米以外の主食であれば蕎麦や全粒粉パスタがおすすめです。

毎日の食生活で実践すべきポイント

次に、毎日の食生活で取り入れてほしい習慣をご紹介します。第一に、朝昼晩それぞれにおけるご飯の食べ方です。朝は一日のスタートであり、体に影響しやすい時間帯です。そのため、「マゴワヤサシイ」を中心にした内容にすると、消化器官に負担をかけずに体を動かすことができます。昼は、食べた栄養が体や脳へ効率よく届きやすいため、3食のうち最も理想的な食事タイムに該当します。栄養が濃いものを食べることが大切ですが、問題は外食で済ませる場合です。どんぶり、揚げ物、麺類といった定食は、栄養が偏っています。なるべく和食中心の定食にして、サラダや味噌汁、副菜がついているものを選ぶようにしましょう。足りない食材(野菜や果物など)は、タッパーなどに詰めて持ち歩いてもいいですね。夕食は、朝食や昼食で摂りきれなかった「マゴワヤサシイ」の食材を積極的に摂るようにしてください。お酒を飲む場合は、「栄養の濃い肴」と一緒に食べるようにしましょう。

究極の健康法!脳と体をよみがえらせる断食

最後に、体にたまった有害物質を外へ出すための断食についてお話します。断食する前は、さまざまな食べ物に含まれる有害物質が脂肪組織へ溜まっていきます。断食をすることにより、外部からのエネルギー摂取が減るため、体は脂肪を燃焼させてエネルギーを得ようとします。その結果、脂肪に溜まった有害物質が血液中へ吐き出され、体外へ移動しやすくなるのです。実際、断食をしてみると、空腹感を超えて体が軽くなっていくのが分かります
 本書で推奨するのは「ミネラルファスティング」という断食療法です。まず、準備期(3日間から1週間)は肉や脂っぽいものを通常よりも控えて、「マゴワヤサシイ」食事を中心に摂ります。ミネラルファスティング期(5から7日間)は、良質な水と特製ドリンクを飲みます。コーヒーや清涼飲料水などは控えます。どうしても固形物が食べたい場合は、ちょっとの果物を食べるようにしてください。そして、復食期(3日間)は、ゆるいお粥などで胃に優しい食事を心掛け、良質な水も摂るようにしましょう。食べるのに慣れてきたら、肉や油を摂っても大丈夫です。

まとめ

今回は、健康の基本である栄養に関する知識をご紹介しました。なかでもミネラルは、普段の食生活で摂りにくい栄養素であり、意識してメニューに組み込むことが大切です。断食では、他の食べ物を摂らない代わりに、ミネラルが豊富な特製ドリンクで体の老廃物をリセットさせます。断食後は、徐々に体を戻すため、最初は水分多めの食べ物を摂るようにしてください。本書には、まだまだ細かな健康知識が掲載されています。自分の体調管理と食生活を見直して、健康長寿を目指しましょう!

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