健康に関する本のブログ

「GABA(ギャバ)」 (松田秀秋)

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今回は「GABA(ギャバ)」の要約です。
著書は近畿大学薬学部教授で薬学博士の松田秀秋(まつだ・ひであき)氏です。
生薬や漢方薬理学を専門とし、天然物素材の新たな機能を見出している松田秀秋氏により
脳内で抑制系の神経伝達物質として働く成分『GABA(ギャバ)』についての一冊です。
γ-アミノ酪酸ともいわれているこのギャバは、海苔や野菜、お茶など自然界に広く分布しているアミノ酸の一種です哺乳動物の脳や脊髄に存在している神経伝達物質で、脳の神経が高ぶったときに鎮める働きをしています。ストレスの多い現代社会において、イライラを和らげ、ストレス性の不眠やうつ病などの改善に繋がることが注目されています。臨床実験においても、ギャバの摂取によってα波が上昇しリラックス状態になることも明らかになっています。

本要約の要点は以下の5つです。

(1) 高血圧の予防と改善作用
(2) 抗ストレス作用
(3) 大腸ガンの抑制
(4) 肝機能と腎機能の保護作用
(5) 血流の改善作用

(1)  高血圧の予防と改善作用
ギャバの作用の1つに高血圧の予防と改善作用があります。高齢化が進む日本で深刻な問題となっている別名『サイレントキラー』とも呼ばれる『高血圧』は、その恐ろしさをあまり知られていません。

高血圧は知らない間に、全身の動脈硬化を進め、脳卒中や心筋梗塞などの命取りの病気を突然引き起こす、正に危険な病気です。しかし自覚症状が少ないため、高血圧を軽視し、放置する人も多く、WHOは死亡原因の第一位に高血圧をあげているほどです。
ギャバには血液中の塩分をろ過する腎臓の働きを活発にし、利尿作用を促すことで血圧を下げる働きがあり、そのように恐ろしい高血圧の予防に効果があります。それに加え、内臓の働きを活発にしてくれ、消費エネルギーを高める一方、血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールし、脂質代謝を促すことも分かっており、肥満の予防にも役立ちます。

(2) 抗ストレス作用
体は、自律神経系、内分泌系、免疫系の機能をフル稼働して、心身をストレスから守るように働いています。しかし、ホルモンのバランスが崩れ、自律神経に失調をきたすようになると、全身の免疫力が低下し、胃潰瘍、血糖値の上昇、高血圧、不眠、慢性的な疲労感などの病状が起こります。それに対し、ギャバは抑制系の神経伝達物質なので、イライラしたり、神経が高ぶり眠れなかったり、パニック状態にある時などは、ギャバを摂取すると病状が改善されるという臨床報告があります

また双極性障害と呼ばれる、極度の興奮を示す『そう病』と、気力低下などを伴う『うつ病』を併発する精神障害の一種にも効果があります。睡眠障害や自律神経失調症、うつ病やアルツハイマー型認知症、更年期の抑うつや初老期の不眠といった精神的疲労の回復に役立つと期待されています。

(3)大腸ガンの抑制
日本で死亡原因の第一位はガンで、大腸ガンと直腸がんはその中でも上位を占めています。しかし食物繊維を充分に摂っておけば、それらを防ぐことができます。ギャバにおける基礎研究によれば、ギャバは大腸がんの抑制作用があることが報告されています

(4) 肝機能と腎機能の保護作用
肝臓は身体にとって重要な内臓となっており、その働きは肝汁の分泌や栄養分の貯蔵と代謝や解毒作用を中心に500種類以上もの役割を果たしています。それに対し腎臓は、尿を生成し排泄することにより体の恒常性を保ってくれています。
 エネルギーとして利用後に、不必要となった老廃物は体の外に出してやらねばならず、その排泄作用を絶え間なく行っているのが腎臓です。ギャバにはこれらの働きを活発にしてくれる作用があり、アルコールの代謝も早まることが知られています。

(5) 血液の改善作用
お茶の水クリニック院長の森下敬一博士は『ガンは血液の汚れで発生する。血液を汚す肉食をやめ、血液の浄化をはかる食物を積極的にとることだ』と述べています。
毛細血管は約60兆個もあるといわれている人間の細胞全てに酸素や栄養を送り届ける役目をしており、老廃物や二酸化炭素を回収するという大切な役目をはたしています。そのため、正常なサラサラとした血液でないと、栄養などが毛細血管の先端まで十分に行きわたらず、脂質異常症(高脂血症)などになると、末端組織が酸素不足と栄養失調になり、免疫力や抵抗力が低下してしまいます。それにより高血圧や動脈硬化、ガンの発生に繋がります。
 ガンだけでなく、病気の根本原因は血液にあります。さらさらとした綺麗な血液こそが健康を保ってくれ、長寿も約束してくれるのです。ギャバはそんな血液を改善してくれ、脳をはじめとする毛細血管への酸素供給量を増加させる働きがあります。抗酸化作用もあるためアンチエイジングにもよい成分です。

まとめ

つい最近まで食べ物によってギャバを摂っても、脳内へ届くことはないと言われていたものの、新しい研究では実際には脳まで届くことが明らかになりました。ギャバには腎臓の働きを高め利尿作用を促すため、血圧を下げる働きがあり、高血圧の予防にも効果があります。それに加え内臓の働きを活発にしてくれ消費エネルギーを高める一方、血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールし、脂質代謝を促すため、肥満の予防にも役立ちます。また抑制系の神経伝達物質なので抗ストレス作用もあり、毛細血管への酸素供給量を増加させ血液を改善してくれます。気になった方は是非一度、手にとってみてください。

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