健康に関する本のブログ

人が病気になるたった2つの原因(安保徹氏)要約

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病気のほとんどはストレスによって生じるものです。私達は細胞の中に、性質の異なる2つのエネルギー工場を持っています。
この工場に、人が病気になる決定的な鍵が隠されていたのです。現代医学のガン治療と言えば、手術、抗ガン剤、放射線が3大療法として知られていますが、どれも症状を抑え込むだけで、
「ガンになる条件」を取り除くものではありません。ではどのような事に注目すれば良いのか?

ここではその内容を、5つの章に分けてまとめています。

【①】ガンは「ありふれた病気」
【②】ガンは体の適応現象
【③】高血糖もストレスから
【④】血液ドロドロも体に必要な現象だった
【⑤】ガンにならない8つのルール

【①】ガンは「ありふれた病気」

人はなぜガンになるのか?それは働きすぎや心の悩みによるストレスと、それによる血流障害、つまり冷えが主な原因です。
ガンとは、ストレスによって低酸素・低体温の状態が日常化した時、細胞がガン化して生まれるのです。

低酸素・低体温が日常化し、生きにくくなった状況に適応した存在、それがガンです。
ガンは適応現象であり、体の失敗ではない。
わかりやすく言えば、
解糖系=無酸素運動
ミトコンドリア系=有酸素運動
解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れ、解糖系ばかり稼働するようになった時、ガン細胞が生まれやすくなるのです。
長時間労働や心配事などで低酸素・低体温が持続すると、解糖系の世界にどんどん入り込んでいきます。

しかし、ガンを退縮させるのは難しい事ではありません。ガンが適応しにくい環境、つまり低酸素・低体温状態から脱却し、ミトコンドリア系が働きやすい環境に変えてあげればいいからです。
健康でいる為には自分の生活を振り返り、解糖系=無酸素運動のような全力疾走の生活を、ミトコンドリア系のゆったりした生活に変えるべきでしょう。
体を温めることに加え、適度な運動で酸素供給を心がける。
これが解糖系に傾いたストレスの多い日常から脱却し、英気を養う最善の方法です。
だからと言って解糖系が悪者だと言う事ではありません。
酸素を必要とするミトコンドリア系と、酸素を嫌い栄養素だけを原料とする解糖系、この2つがバランス良く共存しているのが私達人間の姿です。

【②】ガンは体の適応現象

ガンは低酸素・低体温に対する体の適応現象である、ということが最大のポイントにあたります。
体の失敗によって生まれるものではない事が理解出来れば、3大療法に依存してきたこれまでの医療のあり方もガラリと変わってくるでしょう。
長生きをしたければミトコンドリア系のゆったりした有酸素の世界に基盤を置いた方が健康でいられます。
その意味では怒りを静めるのも、とても大事な事です。
すぐキレたりイライラしてしまうような生き方をしていると、対人関係ばかりでなく細胞にとってもよくありません。
 また、現代人はむやみに頑張りすぎた結果、慢性的な低酸素・低体温になり、健康レベルを大幅に落としてしまっています。
すると、ここ1番の肝心な時に集中力など、瞬発力が必要な解糖系のエネルギーも使えません。
昔の人のようにゆっくりと湯治したり、運動したりして体を温め心身のストレスを和らげることで、ガン細胞の生存条件を減らしていく事が大切です。

【③】高血糖もストレスから

食事や運動不足も引き金になっている事は確かですが糖尿病もまた「ストレスに対する適応現象」なのです。
まじめで働き者が多い日本人は、副交感神経が過度に働くリラックス体質の人は少ないので、ストレスによる交感神経緊張により、高血糖になり、慢性化して糖尿病になる事が多いと考えられます。
 糖尿病は、インスリンの分泌が低下するのではなく、ミトコンドリアが十分に働かないために摂取した糖が余ってしまう状態の事です。
全ての病気はストレス反応と言って間違いありません。体がストレスに対応しようとし、病気を引き起こすのです。しかし、ストレスを回避してばかりいても代謝が抑制され低体温になりやすい面があります。
おそらく病気になる人の7割は、ストレスを抱えすぎたタイプだと言えますが、
残りの3割はストレスの全くない
、正反対に偏りがあるタイプでしょう。

その為、病気は生き方の偏りを知るチャンスと言えます。特定の部位を酷使したら、その部位にストレスが溜まり低酸素・低体温になりやすくなる。特定の部位がガン化するということは、生き方の偏りがそういう形で現れているという事です。例:おしゃべりな人は喉頭ガンになりやすい等。
繰り返しますが解糖系(低酸素・低体温)だけが悪者なのではなく、解糖系とミトコンドリア系が1:1のバランスが、最も調和した状態。心身の健全さは、そのバランスの中にあるのです。

【④】血液ドロドロも体に必要な現象だった

私達は血液をドロドロにしたり、サラサラにしたりして心身の状態をコントロールし、外部条件に適応しています。臨戦態勢(怒り、集中など交感神経優位の時)にはドロドロに、穏やか(リラックスしている時等)な時はサラサラというようにバランスを取っています。
生物は外敵と戦う際、何よりも出血を避けなくてはならないでしょう。
そのため赤血球の数を増やして血流を止め、ドロドロにするのです。
「やる時はやる」必要がある。その場合、血液はドロドロになる必要があります。これは正常な体の働きであり、「体に悪い」「病気の原因」と体の異常のように語るのは、間違いと言えます。同じように、ガン患者の体を温めるとドロドロだった血液がサラサラになり、ガンも治癒に向かうわけです。つまり、ガンが生存しにくい条件を整えてさえあげれば、ガンは勝手に治っていくのです。

【⑤】ガンにならない8つのルール

⑴心の不安やストレスに目を向ける
⑵頑張りすぎの生き方を変える
⑶息抜き・リラックスの方法を見つける
⑷体を冷やさない工夫をする
⑸暴飲暴食はやめて体にやさしい食事をする
⑹有酸素運動を生活に取り入れる
⑺笑いや感謝の気持ちを取り入れる
⑻生きがい・一生の楽しみ・目標を見つける

この8つのルールは、優先順位の高い順に並べています。全てを守ることよりも、順位の高い順に取り入れる事を意識してください。食事や運動にこだわっている人も、それを否定する必要はありませんが、大前提として常に生き方のバランスに目を向けるべきです。

【まとめ】

避けるべきは低酸素・低体温の状態であり、ガンは、20〜50代のゆったりするべき時代に無理をして、忙しい生き方を続けていた人がかかる病気。抗ガン剤を飲んでも、ガンの根源であるストレス、睡眠不足などが治らない限り、低酸素・低体温の状態がずっと続くため、根本的な解決にはならないと本書では繰り返し主張されています。

普段からミトコンドリア系のゆったりした生活を心がけ、ここぞという時に解糖系の瞬発力を発揮する。
そういった余裕を持った有酸素な生き方をする事が重要になります。

また、病気を悪者扱いするのではなく、体内環境に適応しようとした結果であるということも忘れてはなりません。本書ではその他に、「栄養学が忘れた重要なこと」や「食事療法がガンに効く理由」なども解説しています。
是非1度、本書を手に取って読んでみてください。

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