腸に関する本のブログ

腸が病んでいる(伊藤喜一郎)要約

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今回は、「腸が病んでいる」の要約です。
著者は医学博士/伊藤 喜一郎(いとう きいちろう)氏です。

突然ですが、人の腸がどのくらいの長さなのか知っていますか?  
日本人の腸の全長は約9メートル位あり、中には無数のヒダ、広げると体表面の100倍ほどの広さにもなります。その中でも、小腸の長さは、約7メートルもあり、食べ物から栄養を吸収して病原菌の侵入を防ぐという働きをしています。
腸は口から摂った食べ物を消化・吸収して、残った老廃物を便として排泄する重大な消化器官です。
また、腸内には体内の免疫細胞の70%が集まっていて、免疫システムにとって、大きな役割を果たしているのです。今回は、第二の脳ともいわれる腸の働きや腸と病気の関係について、説明していきます。

本要約の要点は3つです。
1. 欧米型食生活による大腸ガンのリスク
2. 腸は人体最大の免疫器官
3. 腸と美肌の関係

欧米型食生活による大腸がんのリスク

私たちの食事は、伝統的な和食生活から、年々、肉類中心の欧米型に変化しています。
この40年間で日本人の肉類の摂取量は、10倍にも増えており、高脂肪で、高タンパク、高カロリー、低糖質、低食物繊維などといった食生活です。

肉類中心の食事は、腸内の悪玉菌が精力を増し、善玉菌が駆逐され、腸が悲鳴をあげるのです。また、外食が多いと高脂肪、高カロリー、低食物繊維といった偏った食事になりがちです。ほかには、ダイエットのために、カロリーを減らそうと主食のご飯を摂らないと、腸の善玉菌は、栄養をもらうことができず、パワーを失ってしまうのです。
こういった食事内容の問題点は、食物繊維が少ないということで、大腸がんになる可能性が高まります。

大腸ガンは大腸の病気の中で最も多い病気です。
高齢の人に多いと思われがちですが、年代別の罹患率が増加するのは男女ともに40代で、主な原因は、前述のとおり食生活の欧米化、動物性脂肪と乳製品の摂取があげられます
その理由としては、脂肪の消化吸収を助けるために、肝臓から胆汁が分泌されるのですが、腸内に増えた悪玉菌によって、胆汁の中の胆汁酸が、二次胆汁酸に変えられます。
この二次胆汁酸が発ガンを促進する作用があるためです。
肉類や脂っこい食事を摂っていると、腸内で悪玉菌が増殖し、さまざまな有害物質を作り出し、腸内で悪玉菌が増殖し、さまざまな有害物質を作り出します。
有害物質の中には、発ガン物質も含まれており現代人の腸は悲鳴をあげても無理はないのです。

もう一つは運動不足と便秘との関係です。
便秘で死亡というとびっくりしますが、1998年若い女性が便秘で死亡したということがありました。
解剖の結果、腸の中には6.7kgにもなる便が溜まっており、直腸付近では水分を含まないコンクリートのような便が約10センチも溜まっていたというのです。 
便秘の原因はあきらかに食事の偏り、肉類の摂りすぎによるものです。
肉類は、繊維質が少ないため、腸の運動を刺激することが少なく、消化されてから便が腸に滞在する時間が長いのです。
便秘薬を服用する人が多いのですが、薬に頼らず、食物繊維の多い食品を摂ったり、水分の摂取を多くしたり、運動などの生活習慣を身につけることが重要です。

腸は人体最大の免疫器官

腸には全身の免疫細胞の約70%が集まっており、人体の中で最大の免疫系となり、これを腸管免疫と呼びます。
腸内環境を良くしてくれる善玉菌が多いと、腸管免疫力は高まりますが、悪玉菌が増えると腸管免疫力は低下していきます。
そして、免疫力が低下すると、細菌やウイルスなどの病原菌を無害化する力が低下し、病気にかかってしまいます。
常に免疫力を強化し、悪玉菌を増殖しないよう腸内環境をよくしておかなければ、健康を保持することができないのです。

医学の分野では、免疫力を強化して、大腸ガンをはじめとする糖尿病、感染症などの生活習慣病をやっつけようという流れが世界的に広がっています。
健康を保持していくためには免疫力を高めることの重要性が改めて認識されているのです。免疫力を高めるためには、腸の状態が健全で、腸管免疫力が強くなければなりません。
大豆製品や魚、雑穀類、キノコ類などを組み合わせて食べたり、よく噛み、デザートには甘いお菓子より果物を摂り、水分補給、寝る3時間前には食事を控えるなどの食習慣です。
このように食習慣に気をつけ、免疫力を強化し、生活習慣病を予防することが大切なのです。
また、腸は脳の次に神経細胞が多い器官で、約1億個の神経細胞が存在しています。
そのため、腸は第二の脳(セカンドブレイン)とも呼ばれているのです。
脳と腸の関係は脳腸相関ともいい、脳の不調は腸に反映され、腸の不調は脳に反映されるほど、脳との関係は密接で重要なのです。

腸と美肌の関係

私たちの腸と肌は密接な関係があります。
便秘になると吹き出物やニキビができますよね。
寝不足や多忙な時には、すぐに肌荒れになったりします。
これらは、ストレスからくる腸の疲労が原因なのです。
腸に負担がかかり、腸内環境が悪くなるとすぐにお肌に何らかの症状がでてくるのです。
また、アレルギー反応は、体の防衛機能が体にとってプラスに働けば免疫反応になり、マイナスに働けば体にとって迷惑な反応となるのです。
腸内環境がしっかりしていると、このようなアレルギー反応も起こりにくくなることが報告されているのです。

まとめ

腸は第二の脳と呼ばれるほど、人体にとって、とても重要な臓器であることがおわかりいただけたかと思います。
痛みを告げない腸を粗雑に扱っていると、今は何ともなくても、後々、泣きをみることになります。

免疫力を強化するためには、食物繊維の多い食事、水分摂取、運動にも気をつかった生活を送らなければなりません


腸内環境が整えば、免疫力も自ずと強化され、肌の調子も良くなると著者は述べています。
本書では、ジャンクフードの危険性についても説明されています。
気になる方は、ぜひ、手にとって読んでみてください。

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