食に関する本のブログ

発ガンのリスクが高まる こわい肉食 (伊藤 喜一郎)

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今回は「発ガンのリスクが高まる こわい肉食」の要約です。

著書は医学博士の伊藤 喜一郎(いとう・きいちろう)氏です。

肉食中心の欧米型に食生活を変えたために生じる危険性をこの本は伝えてくれています。ご飯に味噌汁、野菜の煮物といった伝統的な和食生活だったものが、年々私たちの食生活は肉中心の欧米型に変化してしまいました。それにより腸内の悪玉菌が増え、逆に善玉菌は駆逐され、腸内が悪環境に陥ります。

本書では、なぜ肉食がガンを多発させるのか、またなぜ腸が悲鳴をあげるのか、実際問題として危険な食材の数々についても、教えてくれています。自然治癒力を高めることが大切であると結びながらも、日々の食物の選択を心してほしいという気持ちを込め、この本が出版されています。

本要約の要点は以下の三つです。

  1. 動物性脂肪と動物性たんぱく質の摂り過ぎがガンを多発させる
  2. 肉食で腸が悲鳴をあげ、便秘症を誘発する
  3. 肉類にまつわる問題食品の数々

1、動物性脂肪と動物性たんぱく質の摂り過ぎがガンを多発

動物性の脂肪そのものが、腸内細菌の作用によって脂肪が2級アミンに変わり、胃または腸の中の亜鉛酸素と一緒になって、発ガン性の強いニトロソアミンになります。またイギリスのライトフレミング研究所のヒル博士によると、動物性脂肪の摂り過ぎが、胆汁酸の分泌を促し、胆汁酸の一部が腸内細菌の働きでメチルコランスレンのような発ガン物質に変わります。

それに加え、脂肪の摂り過ぎは大腸がんだけでなく乳がんにも関係しているとワンダー博士によって証言されています。動物性の脂肪摂取が多いとプロラクチンの分泌が増え、それが乳がんの発ガンに関係しているのです。

また動物性のタンパク質も動物性脂肪におとらずガンに関係しています。動物性脂肪と同じようにアミノ酸、アミン、2級アミンとなり、腸内細菌によって、ニトロソアミンといった発ガン物質に変わるなど、脂質が特定の悪性腫瘍を増殖させる溶剤のような役割を果たすとアメリカのサテクラロ博士も述べています。

2、肉食で腸が悲鳴をあげ、便秘症を誘発する

 この約40年間で日本人の肉類の摂取量は10倍にも増えています。肉食による高脂肪、高タンパク、高カロリー、低糖質、低食物繊維などといった食生活が腸を汚し、悪玉菌が増え、善玉菌が駆逐されます。ここでの問題点は、食物繊維の少なさにあります。また肉類中心の動物性脂肪の多い食事を摂ると、脂肪の消化吸収を助けるため、肝臓から胆汁が分泌され、腸内に増えた悪玉菌によって、胆汁の中の胆汁酸が、二次胆汁酸に変えられ、これが発ガンを促進するため、大腸がんを誘発するのです。

 東洋医学では『4百4病はすべて宿便からおこる』と説かれており、昔から健康の3要素として、快食、快眠、快通といわれています。便秘を引き起こす最大の原因は食物繊維の不足にあり、実際、肉類には繊維が含まれていないため、それだけ便が腸内に長時間滞ることとなります。その結果、大腸がんや直腸がんが発生するのです。

3、肉類にまつわる問題食品の数々

 北海道大学遺伝子病制御研究所客員研究員の半田康医師は『牛の肥育には女性ホルモンであるエストロゲンが使われており、その残留濃度を計測してみたところ、和牛と比べアメリカ産牛肉は赤身で600倍、脂肪で140倍も高かった』と述べています。エストロゲンは前立腺ガンや精巣ガンに関連することが研究であきらかになっており、子供たちの成長にも深刻な悪影響を与えています。

 また食肉処理場の『BSE違反記録』の違反事例が約1年だけでも104件もあったことが明らかになっています。

 例えばソーセージであれば輸入の第一位は中国で約1万600トンにも及びますが、中国産のソーセージには他国にはない『特別加熱処理条件』が、家畜伝染病である口蹄疫を懸念し付されています。鶏肉にしても基準値以上のテトラサイクリン系の抗生物質や、ニューキノロン計の合成抗菌剤が残留していたことが発覚しました。牛サイコロステーキは、すね肉など本来は煮込まないと食用に適さない硬い肉質の部位をミンチ状にし、結着剤とよばれる添加物と牛脂を足し圧着した加工肉であり、常温で放置されると、雑菌が猛スピードで増殖するという危険性を含んでいます。

 ハンバーグにしても酵母エキスやでんぷん野菜エキス、アミノ酸などのミート香味調味料を混ぜており、化学調味料が必ず入っています。牛丼にしてもショートプレートと呼ばれるトモバラが使われていることが多く、牛の下腹の部分で脂身が多く、アメリカでは需要のないものが輸入されています。霜降り肉にしても、食肉用軟化剤と呼ばれる、肉質の硬さのもとであるコラーゲン繊維をアミノ酸に分解し、うま味に変える添加物と和牛牛脂をショ糖エステルなどの乳化剤を用いて乳化させ、40-50度という肉質が変化するギリギリの温度管理で牛肉に注入してボールのように膨らませて加工した霜降り肉のことです。問題となるのは食中毒を引き起こす微生物のウェルシュ菌の汚染です。

まとめ

本書では肉食を摂取し過ぎることがどれだけ危険なのかを簡潔にまとめてくれています。動物性脂肪や動物性たんぱく質を摂り過ぎることで、腸内細菌の作用により発ガン物質に変化し、大腸がんや直腸がん、乳がんに繋がります。ガンは血液の汚れによる全身病なので血液自体を浄化するには、自然治癒力を高める必要があります。肉や卵、牛乳など不自然な食物を減らし、穀物や野菜、果物などを中心とした自然な食事を摂ることで体質を強化することが大切とされており、それが治癒力を高めてくれるのです。気になった方は是非一度、本書を手にとって読んでみてください。

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