食に関する本のブログ

朝食をやめて健康になる(渡辺正氏)要約

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今回は「朝食をやめて健康になる」著者、渡辺正氏の本の要約です。

朝食を食べるという習慣は今では常識となっていますが、その一方で生活習慣病も増えています。食事はどんどん贅沢になり、欧米化しています。現代は飽食といわれているほどです。このような状況が加速している理由が、朝食の存在なのです。本書では、朝食抜きの一日二食をベースに正しい健康法を説いています。本要約では、朝食の害や正しい健康のつくり方について3つのポイントに分けて解説しています。

本書の要点は以下の3つです。
1.朝食のデメリット
2.朝食をやめるだけで健康になれる
3.健康な体をつくる

1.朝食のデメリット

朝食を食べたくないという人は多いです。しかし義務的に無理やり朝食を食べている人が多いのです。実はこの「朝は食べたくない」というのは自然のことです。食欲がないということは体が消化の準備ができていないということですから、無理やり食べるのは当然体に悪いわけです。午前中のエネルギーは前日の夕食が作ってくれます。夕食は寝ている間に体に蓄えられ、起きた後に活動できるように備えているのです。そのため朝食は動き出すための燃料などという理論は当てはまらないのです。

また、朝食を抜くと太ると思われていますがこれも間違いです。朝食を抜くと消化吸収の効率が高まり、食べ物が少なくて済むようになるため、むしろ痩せるのです。便意は朝食と関連付けられますが、朝食は便を押し出すのと何も関係がありません。便意を目的とするなら朝起きてから水を飲めばいいだけです。水が胃に入るだけで腸の蠕動運動が始まるため、わざわざ朝食を食べる必要はないのです。

さらに朝食は人間の体に合っていないといえます。通常、食べ物を食べると消化に集中するために副交感神経が優位になります。しかし最も交感神経が優位な朝に食べてしまうと、副交感神経が優位に変わってしまいます。このように体の状態に反する働きを強要することになるため体にとって大きな負担になるのです。その結果、排便の働きが上手くいかず便秘になったり飽食による肥満などが症状として出てくるのです。

2.朝食をやめるだけで健康になれる

朝食をやめるだけで様々な体の不調や病気が改善されます。朝から仕事で体力を使うから朝食を食べないとダメという人でも、朝食を抜いてから3週間ほどすると、朝食を食べなくても元気に仕事ができるようになり、むしろお腹の調子が良くなったのです。朝の体の状態に反することがなくなり、胃腸がしっかり休める状態になったことが大きな要因です。このように胃腸に休養を与えるだけで下痢や便秘などが改善され、疲れにくい体をつくることができるのです。また、朝食をやめることで血液中の毒素や老廃物が排出され、難病の関節リウマチや神経痛が改善したという報告もあります。

さらに、腎臓がしっかり働くようになるので毒素の排泄が行われ、腎炎なども治ります。こうして体内の不純物が減ると、心臓への負担も減るため心臓病の予防にもつながります。

同じ仕組みで耳鳴りも改善され、クリアに聴こえるようになったという方もいます。このように様々な老化による体の不調にも朝食抜きは効果を発揮します。また、朝食抜きでホルモンバランスの乱れなども整うことがわかっています。その他にも風邪をひかなくなった、肌が綺麗になった、冷え性が治ったなど、驚くべき効能がたくさんあるのです。海外では断食療法というのが存在します。断食によっててんかんや喘息、うつ病など体の病から精神の病まで治ったという事例が多くあります。それくらい空腹の時間をつくることは大切なことなのです。

3.健康な体をつくる

朝食をやめたら、まず水をたくさん飲むということを忘れてはいけません。人間は一日に2リットルの水を飲む必要があります。しっかりと量を飲むことによって新陳代謝が良くなり若返ることができます。しかし飲む水には気をつけなければなりません。生きている水、ミネラルウォーターでなくてはならないのです。ミネラルウォーターには体の炎症を予防したり、結石を溶かすといった働きがあります。一度に大量に飲まないことがポイントです。あくまでチビチビと飲むのが原則です。

朝食をやめるにあたっていきなりやめるよりは少しずつ減らして最終的になくすというやり方の方が成功しやすいです。昼は軽めに、そして夜は好きなものを食べすぎない程度に、というのが理にかなった方法です。また、間食はしてはいけません。食事を何回にも分けて食べるのが一番体に悪いからです。胃腸の疲弊を防ぐためにも間食は避けた方がいいです

朝食を抜くだけでなく、野菜をたくさん食べることも重要です。必ず3〜5種類以上の野菜を食べると、便通が良くなり、難病にも効果があり、冷え性や肥満などの体質改善など計り知れない効能があります。また、野菜を意識して摂ることで現代人に不足しがちなビタミンCを補給できます。アトピーなどの皮膚の病気もビタミンCの欠乏から起こりやすいです。ビタミンCは加熱すると壊れてしまうため、できるだけ生で食べるのがおすすめです。健康な体をつくるためには不要な朝食をなくすことに加えて、必要な栄養素を取り入れることも同じくらい大切です。

まとめ

ここまでで、朝食の有害さ、朝食をやめることによって得られる効能、さらに健康な体をつくるために気をつけることについてまとめました。普段の生活でいかに食べすぎで胃腸を休められていないかということがわかります。朝食をやめれば全身の機能が100%働くようになり、目に見えて体調や気持ちが変わります。まずは毎日の朝食を少しずつなくしていくことから始めると良いでしょう。

本書では、要約で扱えなかった「裸療法で皮膚病を治す」や「ガンにならない体のつくり方」なついても詳しく触れられています。少しでも興味を持った人は、是非一度手に取って読んでみてください。

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