食に関する本のブログ

玄米のエビデンス 第8章(芦刈伊世子)要約

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今回は、「玄米のエビデンス第8章」著者 芦刈伊世子氏の本の要約です。

さっと動画で見たい方は、こちら、約8分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

玄米のエビデンス 第8章 著者 芦刈伊世子氏

近年、玄米の有効成分についてますます再評価されてきています。その効果は栄養バランスやダイエットへの効果、噛むことの増加による健康増進など、少し挙げるだけでも多岐に渡ります。今回要約していくのは、そんな玄米に関する様々な効用をまとめた「玄米のエビデンス」の第8章「精神神経科領域と玄米について」です。この章の著者はあしかりクリニック院長の芦刈伊世子氏で、医師の実際の視点から、鬱や認知症などの精神病に玄米がどのように作用するかを解説していきます。是非本要約を通して、玄米の健康効果について学び、これからの食生活に玄米を取り入れていただければ幸いです。

本書の要点は以下の三つです

(1)現代人の悩みである精神病
(2)うつと認知症とは何か
(3)食事で精神病を予防する方法

現代人の悩みである精神病

現代人は常に時間に追われ、ストレスにさらされ続けています。そんな中、うつ病や認知症の患者も増え続けているのです。具体的な数字を出せば、うつ病は100万人、認知症は800万人近くにのぼると言われています。このように精神病は誰も関係ないとは言い切れない、現代人の悩みとも言えるのです。

そんな精神病ですが、もちろん脳の働きが非常に深く関わっています。ここで脳の働きを知るために、簡単に脳内伝達物質について説明していきましょう。ここでは、代表的な6つについて説明します。

1.ギャバ…リラックス物質
2.ドーパミン…快楽とやる気の物質
3.ノルアドレナリン…快楽とやる気の物質
4.エンドルフィン…著しい喜び物質
5.セロトニン…精神安定物質
6.メラトニン…同調物質

このような脳内伝達物質は食事から摂取したタンパク質が分解されてできたアミノ酸でできています。他にも、このような脳内伝達物質が合成されるには酵素が必要で、この酵素が働くためにはビタミンやミネラルといった補酵素が必要となってきます。例えばノルアドレナリンは酵素によって、フェニルアラニンからチロシン、ドーパ、ドーパミンと合成されていくのですが、このときに酵素が働くためにはビタミンC、葉酸、マグネシウム、マンガン、鉄、銅です。このような栄養は食べ物によって摂取されるので、当然精神病には食事が非常に重要になってくるのです。

うつと認知症とは何か

精神病と一言で言っても、その種類は膨大な数があり、種類によってその対処法も様々です。そこで今回は現代の人々の悩みの種であるうつ病と認知症の二つについて解説していきます。

まずは「うつ」とは一体何なのかについて解説していきます。うつは様々な症状がありますが、睡眠障害や意欲の低下、自分を責めたり死や自殺についたり考えたりと、非常に重い症状が出ることもあります。うつは心の風邪とも表現されますが、実際にはそんなに甘いものではなく、場合によっては死に至ります。死んだら楽だろうなと思うほど辛いものなのです。
この時脳内には様々な栄養素が足りず、そのせいで分泌されるはずの脳内伝達物質が枯渇しており、ちょっとやそっとのことでその物質は回復しません

次に「認知症」について解説していきます。認知症は物忘れや、やる気が起きない、言語機能の低下などといった症状が出ます。この認知症で有病率の最も多い疾患がアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症の発症要因は様々ですが、運動不足や中年期の肥満、高血圧、脂質異常症、魚を食べない、野菜を食べない、よく噛まない、無呼吸症候群、喫煙などがあります。

認知症は生活習慣病とも言われています。若年認知症など遺伝や疾患が原因の場合もありますが、基本は生活習慣病の予防と同じとも言えます。

食事でうつと認知症を予防する方法

このようにうつと認知症について解説しましたが、その原因は様々なことが複雑に絡み合ってお理、一つの原因だけで発症するものではありません。しかしながら、どつらにも共通する事は、食事がその予防や治療に非常に大きな役割を持つという事です。ここでは、栄養面に焦点を絞って、どのような食事をすれば鬱や認知症が予防できるかについて解説していきます。

本書では鬱の予防法として4つ、認知症の予防法について7つのアドバイスがされているので、以下に記しておきます。

鬱を予防する食事
1.主食は精製度の低いものにする
2.主菜でタンパク質をしっかりとる
3.副菜でビタミン・ミネラル・食物繊維をとる
4.汁物はもう一品の副菜と位置付ける

認知症を予防する食事
1.ポリフェノールを摂取する
2.緑茶に含まれるカテキンを摂取する
3.肉や揚げ物を控える
4.DHA、EPA、αリノレンのようなオメガ3系多価不飽和脂肪酸を摂取する
5.糖尿病になるような食事は控える
6.葉酸やビタミンB6ビタミンB12を摂取する
7.カルシウム、鉄、亜鉛を摂取する

ここで筆者がお勧めしている予防方法が玄米を食べる事です。玄米は肥満や認知症予防にもなりますし、葉酸、ビタミンB6も豊富です。さらには食物繊維やミネラル等も豊富に含んでいます。もしまだあなたが白米を食べているのなら、それを玄米に変えてみることから変えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は鬱と認知症のメカニズムと、その予防策について解説しました。もちろんストレスや環境など様々な要因が関わってくる病気ではありますが、普段の食事も大きく関係があるということを忘れてはいけません。そして玄米食はこのような精神疾患だけではなく、その他の生活習慣病や肥満の防止など、様々な効果があります。是非これからも積極的に玄米食を取り入れていき、健康的な生活を目指していきましょう

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