腸に関する本のブログ

アレルギーの9割は腸で治る! (藤田 紘一郎)

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現代では、日本人の約30%がアレルギーに悩んでいると言われています。花粉症、気管支ぜんそく、食べ物アレルギーから、最近では人に対するアレルギー反応にも、疾患対象が広がってきています。一昔前までは、遺伝性のものだと考えられていましたが、最近は「成人後のアレルギー」も深刻化しているのです。本書では、現代病としてのアレルギーを解説します。さらには医学的根拠をもとに、腸内環境による免疫力をアップさせる方法をお伝えします。

本書の要点
1. アレルギーは現代病!自然と共生してきたヒトの歴史をたどる
2. バイ菌は、ときに免疫力を高めてくれる
3. 腸のキレイな状態は、アレルギーのリスクを抑えてくれる
4. アレルギーと免疫のしくみ
5. 腸は、免疫力をつかさどる重要な臓器
6. 自然観は、ガンにも負けない免疫力をつくってくれる

解説
1.アレルギーは現代病!自然と共生してきたヒトの歴史をたどると花粉症は、意外と最近の病気だって聞いたことはありますか?1万年前だと、ヒトは自然の中で体をめいっぱい動かして、元気に生きていました。

それに対して、現代人はキレイな空間に閉じこもり、ファーストフードやコンビニ食など便利で安い、でも健康に良くないものを多く摂取しています。となると、アレルギー発症率が上がったとともに、生きる力そのものが弱っているとも言えます。

例えば、常在菌レベルにでも過敏になると、逆に病気になりやすいこともあります。顔の肌トラブルを気にして、こまめに洗顔しすぎると、肌が余計に乾燥することがあります。ウォシュレットで、腹痛や膣炎などにかかることがあります。冬の時期にだけ、うがい薬で風邪を予防しようとして、かかりやすくなることもあります。これらはすべて、皮膚や胃、膣、などにいる「常在菌」までも除去しようとしたために、正常な生体機能までもが破綻している結果なのです。実際、私たちのお腹の中には、回虫が存在します。寄生虫はダメなものと思いがちですが、回虫のおかげで体外から入ってきた毒が解毒されることもあります。なので、細菌やウイルスは、必要以上に排除することなく、普通に共生していけば、むしろ恩恵を受けることも多いのです。

2.バイ菌は、ときに免疫力を高めてくれる。赤ちゃんの免疫力は、成人よりもまだ低いです。だからといって、無菌で育てられると、その後の免疫力がつくられず、結果としてアレルギーや病気にかかりやすくなってしまうと言われています。母乳には、栄養分だけでなく乳酸菌のような菌も存在します。そのため、遺伝的にアレルギーを持っていても、母乳を飲むと症状が軽くなることもあります

また、長男・長女は、過保護に育てられることも多く、結果、免疫力が下がることも知られています。逆に、早くから保育園に預けられた子どもは、風邪に強くなることもあります。このように、ある程度のバイ菌は、子どもの免疫力を高めてくれるのです。外遊びの後には、手洗いやうがいも大切ですが、やりすぎは禁物です。

3. 腸のキレイな状態は、アレルギーのリスクを抑えてくれる
さて、アレルギーを治療するうえでは、「自然治癒力」という東洋医学の発想が注目されています。「自然治癒力」の中でも、腸内細菌はもっとも大きな役割を担っているのです。
一口に腸内細菌と言っても、驚くべき数・種類が存在します。腸内細菌は年齢とともに変化していくため、注意が必要です。いずれにせよ、腸内にビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌を増やすことが大切です
ただ、現代人の腸内細菌は減っているという事実があります。なぜならば、食物繊維の摂取が減り、便通があまり良くないため、腸環境が上手く掃除されていないからです。
腸内細菌を元気にするためには、糖類の過剰摂取をなくして、豆類、野菜類、発酵食品など日本の伝統食を取り入れることをおススメします。また、ミネラルウォーターのように、自然そのものの水を飲むのも良いです。

一方、食べる食材には気を付けなければならないものもあります。食べ物アレルギーは、乳児だけでなく、学童児童でも発症することがあります。それは、特定の食べ物に含まれる原因タンパクを腸内で上手く消化できないことが原因です。大人になってからアレルギーになる場合にも、腸が荒れているときに原因食べ物を摂取したことが原因になります。
したがって、アレルギー予防には、腸内環境をキレイな状態に維持することが何よりも大切です

4. アレルギーと免疫のしくみ
寄生虫がヒトに感染すると、IgEという抗体が産生され、アレルギーのような炎症反応が抑えられます。
例えば、花粉症の場合。抗原がスギ花粉であれ、ハウスダストであれ、アレルギーの発症プロセスは同じです。スギ花粉が体内に入ってくると、免疫細胞がIgE抗体を産生します。すると、攻撃態勢を確立して、次に同じ抗原が入ってきても、対処できるようになります。一方、肥満細胞が作動してしまうと、やっかいな反応が起こります。肥満細胞には、IgE抗体がくっつくカギ穴があり、花粉がくっつくと細胞が壊れてしまいます。その結果、肥満細胞はヒスタミンやロイコトルエンなどの化学物質を放出し、その刺激を受けた粘膜が炎症を起こします。花粉症で鼻水やくしゃみが出るのは、こういったメカニズムによるのです。
余談ですが、筆者はアレルギーを抑える新薬を開発しようとしたことがあります。実験では、アトピーを一発で直すことができたのですが、反対にウイルス感染やガンになりやすい体質をつくってしまいました。これは、アレルギー担当のTh-2細胞と、ガン担当のTh-1細胞という免疫細胞のバランスが崩れてしまったことが原因だと考えられました。
よって、アレルギーのような疾患は、「自然治癒力」を高めることで予防・改善していくのが一番の近道なのです

5. 腸は、免疫力をつかさどる重要な臓器
いろいろな研究報告をまとめると、強いストレスを受けたとき、心のダメージを受けるだけでなく、お腹の具合も悪くなることがわかっています。

うつ病のような精神疾患は、アレルギーと同時に増えるのです。よって、心の病気を予防するためには、食物線維をたっぷり取り入れて、腸内細菌から解決していくのも一つの方法です。
その他には、「楽しいことを考える、やってみる」「褒める」といった行動もストレスを軽減させてくれます。嘘でも笑えば、自然免疫力を高めるNK細胞の活性が上昇することも知られています。イメージトレーニングでも免疫力がアップするので、体調が思わしくないときには、ご自身でもトレーニングしてみてください。

6. 自然観は、ガンにも負けない免疫力をつくってくれる
最後に、自然と共生することで、免疫力を高めることについてお話します。
フランス人は、赤ワインを飲んで健康的と言われています。というのも、赤ワインに含まれる天然由来成分や、一緒に食べる野菜によって、健康的な食事になっているからです。
一般的に、健康的な食事というのは、野菜や果物、豆類を毎日取ると良いです。米や麺類は、できるだけ精製度が低く、ミネラルや栄養分が豊富なもの(玄米など)を選ぶようにしましょう。肉や魚、乳製品などのタンパクや、植物脂も好みで毎日摂って構いません。大切なのは、どの栄養素もバランス良く取り入れることです。
余談ですが、独身アラフォー男性は、ガンのリスクが上がると言われています。一人酒や不規則な睡眠、他者とのコミュニケーション不足など、病気の原因が増えてしまうからです。筆者の前著で「ガンを心で治す」でお伝えしたように、心の健康にも気を配りましょう。あとは、自然と触れ合う機会をもっと持つことです。寄生虫や細菌、ウイルスと上手く共生するためには、「やりすぎない健康づくり」を目指してはいかがでしょうか?

まとめ
以上のように、本要約では寄生虫や細菌、ウイルスと共生するために、「腸内細菌を活性化させる」ことを解説してきました。自然治癒力を高めるためには、食べる食事内容を気遣い、精神的にリラックスできる環境を整えることが大きなポイントです。
本書には、要約で扱えなかったアレルギーのメカニズムや、腸を健康に保つメリットなど詳細が記載されています。腸のトレーニングで免疫力を高めることに興味を持った方は、是非一度、本書を手にとって読んでみてください。

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