食に関する本のブログ

現代人の心身をむしばむ ファストフードの食害(小嶋良種)要約

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今回は「ファストフードの食害」の要約です。
著者は理学博士の小嶋 良種(こじま よしたね)氏です。

「ファストフード」とは、英語のFast foodからきたカタカナ語で、注文して待たずに食べられ、持ち帰りも可能な食品のことです。戦後においてアメリカで発祥した外食産業の形態です。特徴としては、調理や加工といった部分が店舗内ではなく、工場で行われるという特徴があります。

また、早いということだけではなく、低価格、なおかつ決まったメニュー、チェーン店方式による経営を行なうという特徴もあり、日本においては1971年以降に一般化し、現代の日本人の食生活においては、欠かせないものとなりました。
しかし、そういった便利なファストフードには健康上においてやっかいな問題が起こっており、今回は、ファストフードに使用されている食品添加物や摂りすぎによる健康問題などについて、説明していきます。

本要約の要点は、3つです。
1,ファストフードによる健康問題
2,ファストフードに使われている食品添加物とトランス脂肪酸
3,和食は世界で一番健康的な料理だった

ファストフードによる健康問題

ファストフードの主な食品としては、ハンバーガー、ホットドッグ、サンドウィッチ、フライドポテト、牛丼などがあります。
このファストフード、実は、健康上、やっかいな問題ももっているのです。
ファストフードというのは、脂質が含まれて高カロリーで、塩分も多く含まれています。
一方、野菜が少ないため、ビタミンやミネラルの含有が少なく、栄養上偏りがあります。
こういった食事は高血圧や脂質異常症の原因となり、放置していると腸や胃、肝臓などの周囲に脂肪がつくメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や生活習慣病の引き金になってしまうのです。今、特に問題となっているメタボリックシンドロームは、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病になりやすく、動脈硬化、心臓病、脂肪肝などのリスクが高まります。

また、ファストフードには白砂糖もたくさん使用されており、白砂糖は肥満やガン、糖尿病の原因となります。心筋梗塞を起こした人は、起こさない人に比べて2倍の白砂糖を摂っていたということもイギリスの調査ではわかっています。J・Eバッカー博士は、「白砂糖の消費」と「ガンの発生率」との間には相関関係があって、白砂糖の消費が増大するとガンの発生率が増大すると述べ、この問題と関連して、糖尿病患者が発ガンしやすいということもわかっています。

ファストフードに使われている食品添加物とトランス脂肪酸

ファストフードには、食品添加物である、保存料や着色料、甘味料、香料などが幅広く使われています。食品添加物には、発ガン性や催奇形性の危険性が問題視されているものもあります。
食品添加物というのは、食品の製造、加工、保存の過程で、品質、保存性の向上、漂白、着色、調味などのために添加する化学物質のことです。
近年は、特に、食品の加工技術が進歩するとともに、流通の発達機構もともなって、食糧の大量生産が行なわれるようになりました。
その結果、長期保存の目的などで、保存料など食品添加物を使用したものが急速に増え、ファストフードのみならず、現在市販されているほとんどの食品に、何らかの食品添加物が入っていると考えて間違いありません。
同志社大学教授である西岡一医学博士は、「統計によれば、1日1人平均、60~70種類位の食品添加物という化学物質を体に入れていて、その量は、だいたい11gで、毎日知らないうちに、コーヒーに入れる砂糖位の量の薬品を食べているわけです。」といっています。

トランス脂肪酸というのは、液体の植物油を硬化させて固形にしたり、植物油の賞味期間を長くするために、水素を添加したときに生じる物質です。これは、マーガリンやショートニング、パン、ケーキ、クッキー、ドーナツ、フライドポテト、フライドチキン、スナック菓子などをはじめ、ファストフードに多く含まれています。

水素を添加して脂肪の分子がプラスチックとそっくりなので、一部では、トランス脂肪酸のことを「プラスチック油」とか「狂った脂肪酸」とよんでいます。
ハーバード大学などの複数の研究グループは、「トランス脂肪酸を摂ると、血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増える一方で、善玉コレステロール(HDL)が減り、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高める」と指摘しています。

和食は世界で一番健康的な料理だった

マクガバン・レポートによれば「世界で1か国だけ理想的な食事をしている国がある。それは、長寿世界一の日本である」と紹介しています。
アメリカの研究者たちは、伝統的な和食が最も理想的な食事であると太鼓判を押したのです。ところが、1970年代以降、日本人の食生活は、欧米型の食事へと大きく様変わりし、ファストフード店などを好んで選び、高脂肪、低ビタミン、低ミネラルの食事に変化していったのです。
結果、日本においても、ガンをはじめとし、心臓病、高血圧、糖尿病、腎臓病などの患者が激増し、かつての健康長寿国から病人大国へと失墜してしまったのです。
しかし、今、ファストフードの反動から、スローフード運動(①消えつつある郷土料理や質の高い小生産者の食品を守る②質の高い素材を提供してくれる小生産者を守る③子どもたちを含めた消費者全体に味の教育を進める)といった流れもでてきています。

まとめ

ファストフードって、手軽に食べることができ、しかも美味しい、ついつい食べたくなってしまいますよね。でも、この本の要約を読んで、いかがでしたでしょうか?
そんな食害があるのなら、ちょっと控えてみようと思った方も、多いのではないでしょうか。日本の経済成長とともに、日本人の食生活も大きく変化してしまいました。
その変化にともなって、生活習慣病や糖尿病、ガンなどさまざまな病気が増えてきました。
しかし、病気は事前に防ぐこともできるのです。

また、日本の伝統食である和食を見直す良いきっかけとなったのではないでしょうか?
気になる方は、ぜひ一度手にとって読んでください。

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