健康に関する本のブログ

花粉症は1日で治る (小柳津広志)

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今回は「36_花粉症は1日で治る」著者、小柳津広志(おやいづ ひろし)の本の要約です。

花粉症対策でお悩みの方は多いと思います。しかし、筆者が本書でおすすめする花粉症対策はとてもシンプルです。それは「毎日、ゴボウ1本」を食べることゴボウを食べることで、腸内細菌の働きを改善し、花粉症だけでなく、あらゆる疾患を予防することができます。そのカギとなるのが「酪酸菌」です。世の中のアレルギー対策をいろいろ試したけど、なかなか症状が良くならない方にとって、新しい食事療法かもしれません。
今回は、花粉症のメカニズムから正しい花粉症対策の根拠について、詳しく解説していきます。

本書の要点は4点です。

1.花粉症を治すカギは酪酸菌だった
2.花粉症になる人とならない人との違い
3.花粉症対策の9割は正しくない!?
4.花粉症対策には、ゴボウとオリゴ糖を摂る

まずは1から順番に解説していきます。

花粉症を治すカギは酪酸菌だった

そもそも、あらゆる病気は炎症から始まります。炎症に関与するのが「免疫系」なのですが、免疫には膨大な種類の細胞が機能しています。花粉症の場合は、Ⅰ型アレルギーが発症しており、人の皮膚や粘膜にいる「マスト細胞」が花粉を認識すると、大量のヒスタミンが放出され、鼻水や目のかゆみといった症状を引き起こします。Ⅰ型アレルギーは、花粉症以外にも気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー反応などにも共通しています。どれも軽症な患者が多いのですが、日本国民の推定6000万人がⅠ型アレルギーをもっているともいわれるほど、花粉症などは日常生活において重大な疾患であることがわかります。
こうした健康問題に役立つとして注目されているのが、酪酸菌(らくさんきん)です。酪酸菌は、腸に運ばれてきた食物繊維を発酵・分解して酪酸を作ります。また、酪酸は免疫細胞の一つであり、免疫系の暴走をおさえる機能をもつ「Tレグ細胞」の働きを活性化させる役割があるため、花粉症対策に欠かせないと考えられています。さらに、酪酸を増やす効果が最も高い食物繊維である「フラクトオリゴ糖」も注目されています。一方、乳酸菌は花粉症対策に必須ではありません。なぜなら、筆者の体験談によると、ヨーグルトでなくフラクトオリゴ糖を摂るようになって以降、腸に関連する症状がすべて治ったというのです。

つづいて2番目の要点を解説します。

花粉症になる人とならない人との違い
では、花粉症になる人とならない人との違いは、一体どこにあるのでしょうか。私たちの体は、食べ物を消化管で分解・吸収して、残りを体外へ排出する仕組みをもっており、この消化管の粘膜ではあらゆるものに対してアレルギーを起こさないようになっています。これは「免疫寛容」と呼ばれ、Tレグ細胞が関与しています。Tレグ細胞は、花粉症に作用するTh1細胞とTh2細胞とのバランスをコントロールし、免疫寛容を行います。
ただ、一部の「アレルギー体質」になった人は、運悪くなっただけであって、遺伝性のものではありません。言い換えれば、フラクトオリゴ糖などの食物繊維をいっぱい食べて、きちんとTレグ細胞を増やしていけば、アレルギーの発症そのものを抑えることもできます。アトピー性皮膚炎も花粉症と同様Ⅰ型アレルギーなので、花粉症を治すことができれば、結果としてその他のアレルギー性疾患を克服することにもつながります。さらに、Tレグ細胞は脳の神経細胞を正常に機能させるうえでも重要なので、花粉症を治せば、アルツハイマー病やうつといった精神疾患の予防も夢ではありません。

余談ですが、アトピー性皮膚炎やうつは、菓子パン、ハンバーガー、スナック菓子、スイーツ、カップラーメン、コンビニ弁当などをよく食べる人がかかりやすいと言われています。なぜなら、これらの食品にはビタミンやミネラル、食物繊維などサブ栄養素が不足しているからです。抗生物質も、花粉症になりやすくする原因の一つです。頻繁に抗生物質を摂る人は、腸内細菌の種類が極端に少なかったり、自己免疫疾患を含む全アレルギーにかかるリスクが高まることも知られています。

つづいて3番目の要点を解説します。

花粉症対策の9割は正しくない!?

花粉症用の抗アレルギー薬には、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧ステロイド薬の3種類があります。いずれもアレルギー反応の悪化を防ぐことはできますが、アレルギー反応そのものを抑えることは難しいです。ビタミンDによる花粉症改善も有名な治療法ですが、効き目が出るまでに最低1週間はかかります。現代では、レーザー照射という手術による花粉症対策もありますが、実際、鼻の粘膜は再生するので、ワンシーズンや短期間にしか効果が発揮されません。舌下免疫療法も、花粉症になる3カ月以上前から行わなければならず、また、スギ花粉ならスギ花粉、ヒノキ花粉ならヒノキ花粉と、1対1の関係でしか花粉症の症状に対応できないというデメリットがあります。
こうしたことを考えると、抗アレルギー薬や手術に頼る前にまず、フラクトオリゴ糖などの食物繊維をしっかり摂って酪酸菌を増やし、Tレグ細胞を活性化させることが大切です。

最後の4番目の要点を解説します。

花粉症対策には、ゴボウとオリゴ糖を摂る
腸内環境を改善するには、食物繊維を摂りましょう。フラクトオリゴ糖は、1個のグルコースと複数のフラクトースを含むオリゴ糖で、酪酸菌やビフィズス菌を増やしてくれます。これらの菌が増えると、臭くないおならが健康のバロメーターとして出てきます。食物繊維を食べると大腸でビフィズス菌や酪酸菌、プロピオン酸菌などが増えて、おならが出やすくなるのです。とくにゴボウは良質なオリゴ糖を含んでいるため、酪酸菌を増やすのにもってこいの食材です。フラクトオリゴ糖は、毎日50gの摂取が理想的です。

まとめ
今回は、花粉症のメカニズムから有用な対策法についてご説明しました。腸活の基本ともいえるヨーグルトよりも、ゴボウのほうが有用だったとは驚きのお話だったのではないでしょうか。本書には、花粉症だけでなく、うつや骨粗しょう症、関節リウマチなどの疾患に対して有益な情報がたくさん書かれているので、興味をもった方はぜひ読んでみてください。

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