食に関する本のブログ

感染症などを退治する オリーブ葉エキス (武津雄氏)要約

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今回は「オリーブ葉エキス」の要約です。
著者は医学博士の山口 武津雄(やまぐち むつお)氏です。

オリーブというとほとんどの方は、オリーブオイルが体によいということを思い浮かべると思います。

オリーブは、高さ7〜10メートルになる、常緑の小樹木で幹は枝分かれが多く、樹皮は灰緑色です。葉は、波針形で上面は暗緑色、硬く、多くは対生していますが、ときに互生もします。主産地はイタリア、スペインなどの地中海沿岸諸国です。
オリーブはオリーブオイルの元になる実だけでなく、葉にも医学的な効能が認められているのです。
今回は、オリーブの葉のエキスについて、どういった特徴や効能があるのかなど、詳しくご説明していきます。

本要約の要点は、3つです。

  1. オリーブ葉エキスとは?
  2. オリーブ葉エキスの血管拡張作用
  3. オリーブ葉の主な働きとウィルス耐性

オリーブ葉エキスとは?

オリーブ葉や幹にはバクテリアや害虫から体を守る成分が多く含まれています。
この成分のおかげにより、古来4000年にもわたって、葉を煎じて飲んだり、葉の成分をワインに混ぜて飲んだりすることにより、人々は健康を保ってきました。
1808年のフランスとスペインの戦争で傷を受けた兵士に、オリーブ葉エキスを与えたところ、健康を回復し、このことがきっかけで、オリーブ葉エキスがヨーロッパ全土に広がったといわれています。
オリーブ葉エキスに含まれていて重要な栄養素の一つがオーレユーロペンといわれるもので、ポリフェノールの一種です。オーレユーロペンは、優れた抗酸化作用を持っており、体内環境の正常化や抗菌力の向上に威力を発揮するのです。
主な働きとしては、感染症の予防、抗ガン作用、血管拡張作用、抗アレルギー作用、免疫力強化作用、抗酸化作用、呼吸器疾患の改善、歯のトラブル改善など幅広い臨床実験の報告がなされています。
アメリカの研究者達は、健康レベルを維持するために、オリーブ葉エキスを使うのがよいとすすめています。

オリーブ葉エキスの血管拡張作用

現在、日本人の生命を奪う病気の第1位はガンですが、2位、3位が心臓系の疾患、脳血管系の疾患で、つまり、日本人の死因の1位は血管障害なのです。

中でも血管に血液が詰まるという血栓症が特に多いのです。
血栓が問題をおこす場所としては、脳と心臓です。脳の血管で血栓が起きると脳梗塞になり心臓の血管で血栓が起きると心筋梗塞をひきおこします。
それだけではなく、老人性認知症(アルツハイマー病)とも深くかかわっているのです。
特に最近、脳梗塞の患者が増えていますが、血栓が大きなかかわりをもっており、突然血管が詰まり、重症とんる例が多発しています。
これらの脳血管障害年齢は、40歳以上の中高年に発生することが多く、男性の方が発生率もたかくなっています。
ブルガリアの科学アカデミー生理研究所では、1977年に心臓血管の拡張作用や不整脈に対する効果を調べる実験の結果、オリーブ葉エキスには、血管拡張作用のあることを確かめたと報告しています。
このことにより、オリーブ葉エキスには、血管障害を予防する働きがあることが明らかになっています。

オリーブ葉の主な働きとウィルス耐性

オリーブ葉エキスの主な働きの1つとして、抗ガン作用があります。
最新医学の研究から、全部の発ガンの30%はウィルスと関係があるといわれ、また20%は発ガン遺伝子によって起こっているのです。

オリーブ葉エキスには、ウィルスに直接働きかけて、ガンが発生する前にオリーブ葉エキスの力で退治してくれます。このことは、アメリカのウォーカー医学博士らが報告しています。

また、別の働きとして感染症の予防もあります。
歴史的に長寿を阻んできた原因として、最大のものは感染症でした。
中でもペストは、たびたびヨーロッパに流行し、古い都市のところどころには数多くの慰霊碑が建てられています。このペストの他には痘瘡、発疹チフス、マラリア、流感などの惨禍がそれぞれの痛ましい歴史を持っています。
特に日本では痘瘡が、「生命定め、容貌定め」の鍵を握っています。
1796年、エドワード・ジェンナー博士が、種痘法を発明したことにより、感染症予防する方法を獲得したのでした。

オリーブ葉エキスは、感染症のもとになる、バクテリアに直接働きかけて除去してくれます。このことについて、アメリカのモートン、ウォーカー医学博士は、「カビ、ウィルス、細菌、寄生虫、その他の微小な生物が起こす全ての種類の感染症に、オリーブ葉エキスが有効であった」と治療の成功例を実験において報告しています。 
 
オリーブ葉エキスは、細菌に調節、自然に働きかけて除去し、何より抗生物質のように細菌に耐性(細菌を殺す薬品に対して抵抗力を持つようになること)を与えるということがないのも特徴です。 

その他に、風邪の予防、がんの予防、糖尿病の予防、アレルギーの改善、脳梗塞、心筋梗塞の予防、ピロリ菌の予防、血液をサラサラにする、口内炎の改善などがあり、これはほんの一部に過ぎず、多くの医学者がオリーブ葉エキスの数多くの効能を報告しているのです。

まとめ

オリーブの油が良いというのは、皆さんこのよくご存知のことかと思いますが、そのオリーブの葉にも、こんなにたくさんの効能があったなんて、驚きです。

オリーブの葉を自身で育てて、飲んだり食べたりというのは、なかなか難しいですが、最近では、成分を凝縮したサプリメントや薬などもでてきています。
海外では、オリーブ葉エキスは、国の標準医薬品に認可されている国もあります。
東洋医学での「未病」という言葉があり、「未病」(半病人)を治すためには大変役立つと考えられているのです。

本要約では、その他に、万病のもとの「風邪」に即効、院内感染防止などにもふれています。
興味があればぜひ手にとって読んでみてください。

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