食に関する本のブログ

自然治癒力が上がる食事(小峰一雄氏)要約

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今回は、「自然治癒力が上がる食事」

著者 小峰一雄氏の本の要約です。さっと動画で見たい方はこちら、約8分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「自然治癒力が上がる食事」 著者 小峰一雄氏

虫歯や歯周病は、どちらも歯の病気です。

ですので、かつてこれらの病気は「口の中で起こっている現象」と考えられ、「全身」とは関係ないと考えられてきました。

しかしながら近年、 や歯周病が原因で全身の病気になるという話を、皆さんもお聞きになったことがあるのではないでしょうか。

でも、歯と全身が繋がっているなんて、あまり想像がつかないかもしれません。

そこで本要約では、歯と全身がどのように関わり合っているのか、また食事がどのように虫歯や歯周病を引き起こし、それを予防するにはどうすればいいのかについて詳しく解説していきます。

是非最後までお楽しみください!

本書の要点

1.歯は臓器である
2.DFT の役割と弊害
3.自然治癒力の上がる食事

歯は臓器である

皆さんは、歯に虫歯や歯周病といった不調はありますか?

もし「ある」と答えた方は、他に何らかの体の不調も同時に感じるという方が多いのではないでしょうか。

実際歯科医院の筆者も、虫歯や歯周病で来院される、特にご年配の患者さんの多くが、体にも不調を抱えている方が多数いらっしゃったそうです。

これは、歯と全身がお互いにつながっていることを示していますが、そのメカニズムは解明されていませんでした。

しかしながら近年、それを裏付ける明確な証拠がある研究によって明らかになりました。

それは「象牙質内の液体移送システム(DET)」という現象です。

簡単にいうと、D FTとは歯の中の隅々まで液体が流れており、さらに常に歯から液体が滲み出ているという現象のことです。

この現象の発見から分かることは、歯は単なる石のような塊ではなく、隅々まで栄養が行き届く機能を備えた、全身とつながった臓器だということです。

DFTの役割と弊害

ではこのD FTはどのような役割を果たしているのでしょうか?

歯は、他の臓器や組織と違って、細胞レベルで入れ替わります

しかしながら歯は、永久歯が生えてきたら最後、生え変わるようなことはありません。

長い人生のうち、同じ歯を使い続けたら歯に衝撃や負担がかかってヒビが入ってしまうこともあるでしょう。

そんな時に、このDFTが必要な栄養を運び、修復してくれるのです。

さらにDFTは、歯周病菌から歯を守るという働きをしてくれます

万が一歯茎の中に歯周病菌が入りこんだときも、DFTの液体に含まれる免疫細胞が菌を退治し、歯周病が発症するのを防いでくれます

もしもDFTの働きがストップしたら、歯茎に歯周病菌が入りこみ、歯周病になってしますので、DFTは歯にとって大事な役割を果たしています。

しかしながら、DFTは良い面ばかりではありません。
実は、DFTは、ある”スイッチ”が入ると逆流し始めます。

すると口の中に無数にいる細菌が歯の中に入り込み、虫歯を作り、最終的には体内に入り込んで全身の病気を引き起こしてしまうのです。

こんなにも恐ろしい「DFTの逆流」…

この”スイッチ”を入らないようにするには、一体どのようにすればいいのでしょうか?

実は、この”スイッチ”は主に「血糖値が急激に上がること」によって引き起こされ、それによってDFTの逆流、そして虫歯や全身の病気を引き起こす原因になってしまっています

だからこそ私たちは、この逆流を防ぐためには血糖値を急激に上げない食事や生活習慣を心がける必要があるのです

自然治癒力が上がる食事

ここまで見てきたように、私たちの歯は単なる白い塊ではなく、DFTという現象によって全身と繋がっている臓器です。

だからこそ、私たちがいつまでも健康に生きるためには、まずは食事を改善して虫歯や歯周病を防ぐ必要があります

虫歯と歯周病を防ぐことで、口の中を健康に保ち、悪い細菌が全身に回って病気を発症するのを防ぐのです。

では、虫歯や歯周病を防ぐためにはどのような食事療法が有効なのでしょうか?

それは

①炭水化物・カルシウム・塩分を摂取しすぎないこと
②マグネシウム・オメガ3の不飽和脂肪酸を摂取すること

の二つに大別されます。

まず「①炭水化物・カルシウム・塩分を摂取しすぎないこと」から説明します。

炭水化物・塩分の摂取のしすぎは歯周病に悪影響を与えてしまうというのは、多くの方が肯いてくれるかもしれませんが、「カルシウム」は意外に思われるかもしれません。

確かにカルシウムは若いうちは体の成長にとても重要な役割を果たしています。

しかしながら、いったん体の骨格が出来上がってしまうと、実はそれほど必要なく、むしろ摂理すぎると歯周病の原因になってしまうのです。

さらにカルシウムは厄介なことに、自力で体外に排出されることがありません。

そこで「②マグネシウム・オメガ3の不飽和脂肪酸を摂取すること」が重要になってきます。

カルシウムは自力では体外に出ることはできませんが、海藻類やナッツ類に多く含まれているマグネシウムと一緒なら外に出すことができるため、マグネシウムを積極的に摂ることは歯周病予防になるのです。

さらに、亜麻仁油やエゴマ油などに含まれているオメガ3の不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、歯周病予防や治療に有効です。

実際、アメリカで20歳以上の9182人の成人を調べた研究ではオメガ3脂肪酸の摂取量が高いグループほど、歯周病になりにくいという結果が得られています。

以上のように、

①炭水化物・カルシウム・塩分を摂取しすぎないこと
②マグネシウム・オメガ3の不飽和脂肪酸を摂取すること

を意識した食事を取ることで、歯周病や虫歯を防ぎ、さらに全身の病気に罹患するのを防ぐことができるのです。

まとめ

今回は「自然治癒力の上がる食事」を解説しました。

歯や口内の健康状態が全身の病気に密接に関わっているなんて、驚かれた方も多かったのではないでしょうか?

それでは最後に復習です。

歯と全身は「象牙質内の液体移送システム(DET)」という現象によって密接に繋がっています。

DFTには虫歯を防いでくれるという良い面もありますが、血糖値が急激上がると逆流して体に悪影響を及ぼしてしまうため、血糖値を急激にあげないような食生活を心がけることが重要です。

また、

①炭水化物・カルシウム・塩分を摂取しすぎないこと
②マグネシウム・オメガ3の不飽和脂肪酸を摂取すること

を意識した食事を取ることで、歯周病や虫歯を防ぎ、さらに全身の病気に罹患するのを防ぐことができます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!
本書や本要約が、あなたの健康生活に役立つことができれば、それが何よりの幸せです。

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