食に関する本のブログ

玄米のエビデンス 第4章(島村善行)要約

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今回は「玄米のエビデンス 第4章」

著者、島村善行氏の本の要約です。

さっと動画で見たい方は、こちら、約8分半です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

玄米のエビデンス 第4章 著者 島村善行氏

玄米は白米に比べて、栄養価が非常に高いです。なので「健康のために毎日食べている」という方も多いのではないでしょうか。今回は、その玄米の健康への有用性を数々の事例とともに紹介した本書「玄米のエビデンス」の第4章「玄米を医療・介護に利用し幸せ人生をお手伝いする」を要約して紹介します。この章では、島村トータル・ケア・クリニック院長である島村善行氏が「玄米の効用とは何なのか」、そして「ガンの予防策と、ガンになった後にするべきこと」について解説しています。本要約を通じて玄米食に対する理解をさらに深めていき、今後の皆さまの健康生活の一助になれば幸いです。

本書の要点は以下の三つです。

(1)玄米の特徴と効用
(2)ガンを予防するにはどうすれば良いのか
(3)もしガンになってしまったらどうすれば良いのか

玄米の特徴と効用

白米とは、単に玄米を精米して糠層と胚芽を取り除いたものです。しかしながら、白米と玄米を栄養価の面で比較すると雲泥の差があります。特に玄米はビタミンや食物繊維が豊富で、具体的に言えば、玄米は白米よりも8倍のビタミンB1、2倍のビタミンB2、5倍の食物繊維が含まれています。それだけではなく、玄米には①γ-オリザノール②アラビノキシラン③イノシトール④iP6⑤GABA⑥フェルラ酸といった6つの有用成分が含まれているので、毎日玄米を食べることで最高にバランスのとれた食事を摂ることが出来ます。

さらに玄米は抗酸化物質が大量に含まれています。この物質は、活性酸素によって発生した”サビ”を落とす役割があります。この”サビ”は放置すると細胞のDNAが損傷されて様々な病気の原因になるため、抗酸化物質は体にとって非常に重要になってきます。しかしながら、老化に伴って体内のは減少していきます。

このように抗酸化物質が減少していった先に、発生するものこそ「悪性新生物」、つまり「ガン」です。現在、日本人の死亡原因の第一位は男女ともに「ガン」であり、これは医療技術の発達により人々の平均寿命が伸びて長生きするようになったためだと考えられています。
玄米は抗酸化物質を大量に含んでいるため、ガンを予防することにもつながるのです。

ガンを予防するにはどうすれば良いのか

ガンは現代を生きる私たちの悩みのタネです。玄米を食べることがガン予防につながることは先ほど説明しましたが、それでは他にガンを予防するためにはどうすれば良いのでしょうか?本書では10の推奨がされています。

① BMI21-23を目指す
② 毎日30分以上の運動をする
③ 高カロリー食品や糖分を加えた飲み物を避ける
④ 野菜、果物、全粒穀類、豆類を食べる
⑤ 肉類を控え、加工肉を避ける
⑥ アルコールの量は男性は1日2杯、女性は1日1杯までにする
⑦ 塩分の多い食品を控え、カビの生えた穀物、豆類を避ける
⑧ がん予防目的でサプリメントを使わない
⑨ 生後6ヶ月までは母乳のみで育てるようにする
⑩ がん治療後は再発の予防を心がける
番外 タバコを止める

これら全てに共通することは「長年かかって獲得した性質に反することをすると病気にかかりやすくなる」ということです。「肥満になると病気にかかりやすくなる」ということもできます。狂牛病を例に挙げてみましょう。狂牛病の原因は、草食動物である牛に肉骨粉を食べさせたことによって脳にプリオンが蓄積し、神経細胞を破壊したことによるものです。人間においても、アルツハイマー型認知症は25年ほどの年月にわたってタンパク代謝障害が起こり、脳内の海馬にアミロイドβ、タウがたまり、シナプスや神経細胞を破壊することによって発症します。がんも代謝障害で細胞の核にあるDNAがメチル化され、抑制遺伝子が不活性化されることによって発生することが確認されています。糖尿病患者がそうでない人に比べて、アルツハイマー病やガンの発症率が約2倍になることがわかっていますが、代謝障害という点から考えると納得がいきます。さらに、がん細胞は糖をよく取り込む性質を持っています。つまり、肥満になるとガンになりやすく、ガンの再発、進行も早いのです。

もしガンになってしまったらどうすれば良いのか

玄米食やその他の食生活によって、ガンを予防することはできますが、100%ということはありません。ではもしもガンになってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?著者は次の4つのことを本書で指導しています。

① 玄米菜食と十分に酵素を摂る
② 運動・呼吸法を取り入れ、ミトコンドリアを増加させる
③ 体を温め、平熱を36.5度以上とする
④ 心を爽やかにする。笑顔と感謝の気持ちを持つ

特に玄米菜食は、少し学べば簡単に調理ができ、健康維持に役立てることが出来ます。ガンの有無にかかわらず、これを機に玄米菜食について勉強し、習慣化していって、皆さまの健康維持に役立ててみてください。

まとめ

今回は玄米食とガンについて解説していきました。玄米がガン予防に効果があるというのを初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。ガンは、現在の日本人の死亡原因の一位であるからこそ、最も気を付けなければならない病気でもあります。玄米食など健康な食生活を心がけ、ガンなどの病気を早期から予防していきましょう。

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