腸に関する本のブログ

100歳まで生きる腸の強化書(水上 健氏)要約

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今回は「100歳まで生きる腸の強化書」

著者 水上 健(みずかみ たける)氏の本の要約です。要約をさっと見たい方はこちら、約8分です。

文章で読みたい方は、こちら。目次でお好きなところからお読みいただけます。

「100歳まで生きる腸の強化書」著者 水上 健氏

どうしたら長生き出来るのか?そして、何より快適に過ごすためにはどうしたら良いのか?これは超高齢化社会を迎えた今、とても重要なことです。近年、腸の状態が体の健康に大きな影響を及ぼすという事が言われてきました。腸の話題の中でも、人々の悩みの種はやはり「便秘」ですね。便秘を解消し、腸を健康に保つことが快適に生きる事だとも言われています。

ですが、間違った情報のもと無駄な努力をしてしまっている人が多くいます。もっと言えば、間違った情報をもとに努力をしているので便秘が悪化してしまったりしています。本書では、便秘は、頑張らなくても簡単に治ることを教えてくれています。是非読んでみて下さい。

本書の要点

1.100歳まで保とう腸の健康
2.日本人の8割が抱えている腸の問題「ねじれ腸」「落下腸」
3.間違いだらけの便秘の常識

100歳まで保とう腸の健康

「腸さえ元気なら、健康でいられる」といった話から、果ては「腸が寿命を決めている」といった大胆な論調まで、近年、テレビや雑誌では腸と健康の関係を取り上げた記事を多く見かけます。それだけ腸の機能に注目が集まっているのでしょう。なかでも、「腸年齢」という言葉は、みなさんも耳にされたことがあるのではないでしょうか。その中でも、腸の健康に一番良くない「便秘」のことをご紹介させていただきます。

便秘と聞くと、女性特有の悩みとされてきましたが、実は、近年50代過ぎた男性も便秘になるようになってきているそうです。便秘になると、体重が減りにくくなったり、便をため込むことで下っ腹がぽっこりしたり、匂いの強いガスが増えたりするそうです。便秘で悩む多くの人は、食物繊維をとったり、いろいろなサプリメントをとったり、便秘を解善するためにものすごく頑張っています。ですが、正しい対処ができれば、本当は頑張らなくていいのです。

日本人の8割が抱えている腸の問題「ねじれ腸」「落下腸」

まずはじめに、この本に記載されている便秘の原因は下記6つです。
①食物繊維や水分など、便を作るために必要な成分の不足
②不規則な生活や糖尿病などによる自律神経の乱れ
③便秘薬の飲み過ぎなどによる腸の疲弊
④精神的、肉体的ストレスにより、腸が動かなくなる
⑤便を我慢し続けることによって、便意を感じなくなる
⑥薬剤による副作用

上記の原因以外にも運動しても、食物繊維をとっても便秘が治らないのは、腸の形が人と違う可能性を疑った方が良いです。欧米の人は、基本的に腸の形が四角なのですが、日本人に多いのは、「ねじれ腸」、「落下腸」です。

ねじれ腸とは、大腸の一部分がねじれていることを指します。ねじれ腸の方が便秘になると次のような特徴を持つそうです。
・子供の頃から便秘である。
・腹痛を伴う便秘である。
・便秘の時下痢や軟便が出る事がある。
・運動すると便が出やすくなる。

また、落下腸とは、本来あるべき位置ではなく、骨盤内に落ちていることを指します
落下腸の方が便秘になると次のような特徴を持つそうです。
・運動しても便秘が良くならない。
・立ち上がるとヘソから下が出っ張る。

上記にような変わった形の腸を持っている方が、便が出にくいのは当たり前のことです。
原因は腸の形にあるので、食物繊維や乳酸菌をとるというような今までの便器改善対策をとっても効果が出てこないのです。またこれらの腸を持つ患者さんに多いのは、下剤を長期服用するケースが多くみられ、それにより、便秘を重症化しているケースが多いそうです。

なので、まずは、自分の腸がどんな形の腸をしているのかを把握することから始めるのが良いのかもしれません。そしてその腸にあった形の便秘対策を行っていった方が良いです。

間違いだらけの便秘の常識

本書では、世間の多くに方が間違って認識している便秘の常識を正してくれています。
下記にそれらの間違った便秘の常識を記載させていただきます。
・毎日排便をしないことは便秘であること
毎日排便がなくても便秘ではありません。基本的には週に3回排便が出来ていれば問題ありません。
そもそも、他人や平均値と比べて、排便の頻度が少ないから便秘だと判断する事自体間違っているのです。筆者は、比べるべきものは、自分が過去にどれくらいの頻度で排便をしていたのか、それに比べて、最近は排便の頻度・量がどうなっているのか、お腹のはりはどうなのかと述べています。

・食物繊維をたっぷり摂れば、便秘は治ること

結論から言うと、正しくは、「食物繊維を適量とることが排便には良い」です。食物繊維は、腸内で消化されないため、便の硬さを調節して、カサを増す役割をする為、便が出やすくなるのです。
なので、便が出にくくて、お腹がはっている人が食物繊維を過度に取りすぎることは逆効果になります

・毎日便が出ないので毎日下剤を服用すること
しつこい便秘に悩まされている人の中には、毎日下剤を服用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでいう下剤とは、刺激性下剤のことを指し、それは「強制的に」腸を働かせる役割があります。
強制的に腸を働かせるので、腸は疲れてしまいます。その結果、腸が疲れる→薬が効かなくなる→効かないからさらに薬を増やす→さらに腸が疲れて効かなくなるという一番厄介な悪循環を引き起こしてしまいます。なので、どうしても辛い時に週に2,3回使うのが体にも良いとされているそうです。

まとめ

この本を読むまでは、便秘は女性だけの悩みだと思っていましたが、最近は50代男性も便秘になると知り、気をつけないといけない内容だと感じました。また、間違った情報をもとに努力をしていると、便秘になってしまったり、便秘がむしろ悪化してしまったりすることも怖いなと思いました。キチンとした情報をもとに腸の健康に気をつけていこうと思いました。
自分のお体を気にされている方、便秘に関して気になっていた方は、ぜひ本書を読んでみてはいかがでしょうか。すぐに実践出来る内容が書かれていますのでお勧めです。

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