食に関する本のブログ

なぜ発芽玄米は体にいいのか

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「食べるものがあなたになる」という言葉があります。考えてみれば当たり前の話ですが、このことを意識しながら食事をする人は、意外にも少ないように感じられます。ですがこれは言い換えれば、「食事を変えただけであなたの運命は好転する」ということを意味します。本書では、なぜ発芽玄米は体にいいのかについての研究や、古代から現代までの日本人の生き方について追求しています。本要約が、皆さんの食生活の改善、そしてよりよい生き方の一助になれば幸いです。

本書の要点は以下の三つです。
(1)日本人の食の歴史への理解
(2)発芽玄米が体にいい理由
(3)”ホツマツタヱ”から学ぶ日本人の叡智

(1) 日本人の食の歴史への理解

発芽玄米が体にいい理由を見ていく前に、まずは日本人の食の歴史について学んでいきます。「歴史なんて、なんで学ぶ必要があるの?」と思われる方もいるかもしれません。ですが、歴史は現在の食問題を理解する上で、非常に重要です。食の歴史を学ぶことで、「一体なぜこんな食生活が一般になっていて、どこを改善しなければならないか」を理解できるのです。

時代は縄文時代に遡ります。当時の日本は食糧を再生産できる栽培技術を獲得しており、生存のために血眼になって食べ物を探し回る必要がなかったと考えられています。そして興味深いのが、当時食べられたお米は「発芽玄米」である可能性が高いという点です。つまり、今の我々の精白米よりはるかに理想的なお米の食べ方をしていたのかもしれません。

それから話は中世にまで進みます。室町時代になっても、日本人はあまり肉を食べず、玄米雑穀が食のメインだったそうです。現代の日本はどこに行っても「食」には肉が満ち溢れているので、これは大きな差です。中世までの日本人は、このようにして世界で最も健康な民族とさえ言われていました。しかしながら、これが江戸時代以降になると、どんどん日本人の体力は落ちていきました。その大きな原因が「精米したお米を食べ始めたこと」によるものなのです。

さらに明治時代にもなると食の欧米化が進み、日本人は肉を多く食べ始めました。この白米と肉を食べ始めた文化が、今日の日本まで続いているのです。もちろんこの食生活は日本人の体にあっていません。今こそ食生活の「先祖がえり」が求められ、そのための最高最善の策こそが発芽玄米の普及促進です。

(2) 発芽玄米が体にいい理由

では、一体なぜ発芽玄米が体にいいのでしょうか?その理由について説明していきます。
そもそも発芽という現象は、植物にとって新しい生命を生み出す大イベントです

玄米に水と一定の温度を与えると、それまで玄米に眠っていた各種の酵素が一斉に目覚めて活動を始め、中の栄養成分を増やして栄養価が上がるのです。
具体的な成分を挙げれば、カルシウムや亜鉛、鉄などのミネラルが吸収されやすい形に変化するだけではなく、子供の成長に必須のリジンや生活習慣病の予防と解消によく効くギャバなどのアミノ酸が大幅に増加します。また、便通をよくする食物繊維やガンの予防効果が知られるフィチン酸は吸収されやすい形に変化します。さらにアルツハイマー病型認知症の予防に有効な「PEP(プロリルエンドペプチターゼ)阻害物質」が新たに生じることが判明しました。これは、発芽前の玄米には含まれない物質です。

さらに発芽玄米食を勧める理由は栄養価だけではありません。発芽玄米は「味」と「食感」についても、普通の玄米より遥かに良いのです。玄米は発芽に際して硬いヌカの部分が酵素によって内側から溶けていきます。そのため皮が薄くなり、食感が非常に軟らかくなります。また発芽時に玄米中の糖が細かく分解されたり、旨味成分が増えたりするので、白米とも玄米とも違う独特の美味しさが味わえるのです。

(3)”ホツマツタヱ”から学ぶ日本人の叡智

最後に”ホツマツタヱ”について軽く紹介します。ホツマツタヱは、縄文後期から弥生にかけての歴史を記録したです。

ここで健康書にもかかわらず歴史を学ぶ理由は、「歴史を学ぶことで現代の食生活を見直す」といった本書を一貫している著者の主張のもとです。この歴史書が書かれた当時は、前述したとおり玄米雑穀中心の健康食の黄金期でした。このホツマツタヱを読むことによって、現代の食事について照らし合わせるのと同時に、我々が日本人に生まれた幸運を噛み締めることができる、と著者は語ります。


まとめ
本書は健康書にしては珍しく、非常に歴史に重点をおいた構成となっています。一見あまり関係のないと思われがちな歴史と健康法ですが、実は両者は密接に関わり合っていることが本書を通じて感じられると思います。特に本書の後半部分では”ホツマツタヱ”についての詳細な記述や、著者の熊谷氏が日本人であることの誇りがありありと語られています。非常に読みやすく、尚且つ内容的にも面白い本です。要約では語りきれなかった部分も多いため、気になった方は是非チェックしてみて下さい。

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