食に関する本のブログ

甘いもの中毒(宗田哲男)

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日本人のほとんどが甘いもの中毒に侵されており、糖質の過剰摂取がさまざまな病気の要因となっています。本書は、世間の糖質制限にまつわる誤解に対する反論も含めて、なぜ中毒になってしまうのか、わかりやすく説明していきます。もっと若い頃から糖質に配慮していたら、もっと健康で若々しかったのにと後悔しないよう、さっそく始めていきましょう!

本書の要点
1.甘いもの中毒になるのは、食べ過ぎではなく、糖質過多が原因
2.糖質過多はインスリンの分泌の以上をきたし、合併症のリスクを高める
3.糖質制限にまつわる間違いだらけの世論
4.糖質制限に向けた世界の動き
5.糖質制限を始めるためのコツ

解説
1. 甘いもの中毒になるのは、食べ過ぎではなく、糖質過多が原因
「甘いもの」の代表と言えば砂糖と思われがちですが、炭水化物とは「糖質と食物繊維を足したもの」を指します。砂糖は、デンプンやブドウ糖、果糖などを含む糖質で、食物繊維はセルロースや難化性デキストリンなどを含みます。

さて、肥満患者の声を聞いてみると「朝食は食べていません」と返ってくることが多いです。これは、彼らが知識不足であるため、糖質過多になっていることに気づかない食生活を送っていることが原因であることが推測されます。また、運動したら食べても大丈夫だろうというのも間違った認識です。一般的には、1日30分、20日程度走り続けて、ようやく1キロの体脂肪が減らせると言われるくらいだからです。炭酸飲料に含まれる糖分にも要注意です。こうした甘いものの虜になってしまうと、「美味しい」から「幸せ」に繋がり、また欲しいという欲求を生み出してしまいます。さらに、糖質過多になって体の処理が追い付かないと、イライラ、不安、妄想といった禁断症状も出ます

したがって、健康的に甘いもので満足するためには、炭水化物以外の甘いものも食べて、脳の欲求を満たす必要があります。

2.糖質過多はインスリンの分泌異常をきたし、合併症のリスクを高める
糖質過多は、体の細胞や組織を糖化・酸化させて、老化を促進させます。糖化によって血管が詰まりやすくなったり、活性酸素などの発生によって肌荒れやシミ、ひいては動脈硬化やがんなどさまざまな病気を引き起こしたります。

さて、血糖値が上がったときにそれを下げるのが「インスリン」です。このインスリンが動脈硬化やがん、アルツハイマーを悪化させるとも報告されています。つまり、私たちの体にとって、インスリンは最低量が分泌されればいいのであって、大量に分泌されるのはかえってよくないということです。

3.糖質制限にまつわる間違いだらけの世論

例えば、カロリー制限はまったく意味がないと言っても過言ではありません。タニタの500キロカロリー定食が話題になりましたが、筆者がそのレシピを食べた後に血糖値を測ってみたところ、糖質制限したお肉中心の1000キロカロリーを超える食事の後の血糖値とほとんど変わらなかったのです。また、肉よりも炭水化物のほうが格段に消化は悪いと言われます。肉類はインスリンを分泌させないので、空腹の感じ方が断然弱いのです。脂質に関しては、食べ過ぎても全部が吸収されるわけではなく、余剰は体外に排出されます。よって、タンパクや脂質よりも糖質の食べ過ぎのほうが太りやすいのです。

4.糖質制限に向けた世界の動き
いまや、糖質制限は世界中で注目されている健康法です。筆者が糖尿病患者に行った治療は、単純に言えば、お米と砂糖をやめてもらっただけのことでした。たったそれだけで糖尿病が劇的に改善したのです。これは、がんの進行を遅らせるためにも非常に重要な視点です。というのも、がん細胞は糖質を餌にして成長・増殖するため、その餌であるブドウ糖の摂取を断つことが大切です。最近では、糖質制限用のケトン体サプリメントも開発されています。糖質を処理できないのは、インスリンの分泌が悪い体質ということなので、そういう方にとって糖質制限は非常に有効な手段となります。

5.糖質制限を始めるためのコツ
糖質制限には、かなり厳格なものから緩いものまでいろいろな方法があるので、ご自身の体質に合った方法を選ぶことが大事です。たとえば、スーパー糖質制限モードでは、3食とも糖質制限をすること。スタンダードモードでは、3食のうち2食を糖質制限して、残り1食だけ主食を取る。プチモードでは、3食のうち1食のみ糖質制限します。ただ、プチ制限では糖尿病には向かないため、病気に向き合いたい方はスタンダード以上の制限を行う必要があります。
そして、筆者がすすめている食事は、「MEC食」です。これは、肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)を毎日しっかり食べ、ごはんやパン、イモ類、果物を控えるという食事法です。糖質制限というよりか、「高脂肪・高タンパク優先」のメニューなので、満腹感を得やすいというのもポイントです。これらの食材には、鉄分やビタミンB群などが豊富に含まれており、インスリンの急上昇も防げます。

まとめ
今回は、甘いもの中毒の原因として、食べ過ぎよりも糖質の過剰摂取が大きな要因であることを、さまざまな科学的根拠や臨床データからご紹介してきました。本書には、ほかにも血糖値上昇のメカニズムや、糖尿病に有効な治療薬などについて、専門的な知識もたくさん掲載されていますので、ぜひ一度読んでみてください。脂質とタンパクのバランスを意識して体の糖質をコントロールしていきましょう!

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